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懸崖赤松

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この木は、僕にとってはちょっと珍しい懸崖の赤松です

当初は文人に作ろうかなと思っていたのですが、あまりに文人ばかりなので、この木は懸崖にしようかと思って、勉強のつもりで作っているものです

この木も夏に水切れをさせていますので、葉色は悪く調子を落としている感じでしたが、秋に加減しながら肥培をしてみましたら、なんとか持ち直してきたようで、しっかりした芽ができていたので、なんとか持ちこたえそうな感じです

そこで、簡単に芽の整理と葉透かしを行ってみました


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これが作業後の姿です

黄色くなっている葉の部分は、かなり危ない状態なのですが、芽は生きているようなのでそのまま放置してあります(笑)。葉透かし作業については、いつも適当に鋏で切っているだけなので、なんか無様な姿になっていますが、まあこんなものでしょう

この木は恐らく八つ房系統ではないかと思われ、採取時からもの凄く芽数があり、いつもなら葉透かしと同時に芽数の調整を行うのですが、その作業については、暇なときにでもやりたいと思っています

by haruka000s | 2009-12-30 23:54 | 懸崖  

赤松斜幹

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 これは山取り後10年近く経つ赤松の斜幹です

 肥培しながら、夏芽切り・冬芽切りなどを繰り返した末、基本の枝も全てでき、あとは痩せ作りで持ち込むだけという感じになってきましたので、手入れをしてみました。この写真は、手入れ前の姿です


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 こちらが、手入れ後の写真です。手入れの内容は、手前の一の枝を少し切りつめジンにして、整枝が必要な枝を軽く針金が掛けてあります。特に落ち枝を見所としようと思っていますので、ここは気を付けて整枝してみました

 それと、僕のオリジナルでありますが、この時点で、古葉を全部抜いてしまい、新芽の葉数も、ほとんど揃えるようにしています。普通は冬に同じような作業をするのですが、成長していない時に、このような作業をしても芽の力を均一にすることなどできないだろうと思っていますので、持ち込みに入る樹は、夏前にこのような作業を行うようにしています。感覚的にですが、このやり方でも、充分成果はでていると思っています

 芽先まで針金を掛けていませんので、ちょっと情けない形になっていますが、落ち枝の効いた軽い樹になるのではないかと思っています。次は鉢探しです(笑)

by haruka000s | 2007-07-11 23:40 | 斜幹  

赤松改作02

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一昨日の赤松を改作したのが、この画像です

この樹は、先端部分にしか枝葉が無く、少し手前に右へ出ている細長い枝があるのが特徴で、幹模様は平板でちょっと単調気味。また、少し高い位置にある一曲めが、少し嫌みな曲になっているのが、この樹の特徴です。まあ、見所が少なく、あまりにも凡庸な樹ですね

このまま作っていても、とうてい良くなる樹ではありませんから、改作しなければなりません。改作(木作り)とは『長所を引き出す』事と『短所を補う』事につきます。そこで、この樹の長所を探してみますと、なかなか無いのですが、しいて言いますと、幹に振られた小さな曲と先端部に作られた枝葉という感じです(かなり苦しいです:笑)

一番の短所は、なんと言っても、カクッと曲がった一曲めの嫌みな曲で、単調で細長く伸びた幹も短所になるかもしれません
ですから、この木を作るにあたって考えなければならないのは、嫌みな一曲めと単調な幹を処理する事と、小さな曲と先端部の纏まった枝葉を活かす事になります

最初に考えたのが、一番嫌みな一曲めの処理についてです。この部分の処理方法は、二つあり一つ目はこの部分を少し削って舎利にすることです。元々枝抜きの跡ですから、舎利にしてもおかしくありません。二つめの処理方法は、この部分を裏側の見えないところに持っていき、目につかなくする方法です。前者の処理方法では、このまま右勝手でも作れますし、どのように植え付け角度を変えたり、幹を振っても作ることができます。後者の作り方ですと、嫌みな部分を裏側にしなければなりませんので、左勝手に作らなければなりません
今回は後者を選択することにし、左勝手で作ろうと第一感で決めました

次は単調な幹の処理です。長く単調な幹ですので、こればかりは折りたたんで作るしかありません。赤松作りのテクニックの一つに、硬い幹を折って作る方法もあるのですが、この樹は、まだ若く折るほどでもありませんので、畳んで作ることに決め、植え付け角度を変更することなく作れるよう幹を畳んでいき、泳ぎ出すような幹の動きを付けてみました。もちろん、この時には、すでに入っている幹の小模様を活かすような曲付けにしてあります

そして、最後の仕上げは枝葉の処理です。写真ではわかりにくいのですが、頭の部分と4つの棚で構成するように針金が掛けてあります。新芽が横に伸びていますので、ちょっとわかりにくいのですが、芽が立ってくればわかるようになります

また、最後の曲の部分については、折って直角に近い曲をつけてありますので、ひょっとしたら枯れてしまうかも知れませんので(99%以上は大丈夫ですが)、細長い枝については、枯れてしまった時の予備のために残してあるものす。このまま下部の本体が枯れなければ、最後はジンにでもします(爪ジンが良いかも)

とまあ、人それぞれではありましょうが、僕は、このような感じで木作りをしています

これからの管理についてですが、夏の間は、やさしく養生をしておいて、秋になりましたらガンガン肥培して、冬になったら新芽を全て切除し(いわゆる秋芽切りです)、来春に出てくる新芽で小枝を作っていくことになります

1~2年はこの鉢で、秋芽切りや緑摘み等で小枝を増やしていき、その後は、合った鉢に植え替えて、今度は痩せ作りに移行していくことになります。仕上げ段階になりましたら、痩せ作りをすることによって、赤松らしい優しい葉になってきますので、そうしますと、このような樹に似合う葉組にもなってきます

by haruka000s | 2007-06-29 23:06 | 木作り  

赤松改作01

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文人木を作ると言いますと、枝も少ないし簡単に作れると思っている人が多い事と思います。現に僕自身も同じで、「こんな樹だったら簡単に作れるし、迫力が無くて面白くない」と、「盆栽は、太くてどっしりとして、さあ、どぉ~だ!」という方が、盆栽として面白いと初心者の頃はずーっと思っていました

そして、ある時、ふとしたことから文人木を作ろうと思い、チャレンジしてみたところ、なかなか思ったような形にならず、ヘンテコな樹になってしまい、どうしても文人木らしい樹を作る事ができませんでした(笑)。そこで、一念発起して、文人を作る練習を重ねていましたら、文人木の持つ魅力に嵌ってしまい、文人木を多く作るようになりました

文人木の持つ魅力は、一言で言えば【洒脱】・【瀟洒】と【侘び】でしょうか。最低限の枝葉で、その樹の持つ魅力(見所)を引き出すのですから、大袈裟に言いますと、1本の枝を抜く事も許されないし、1本の枝を足す事もできないと思わせる物が良いように考えています
今日は、2日ほど前に作った赤松がありますので、ちょっと紹介してみます。この赤松は、昨年知人からもらった赤松なのですが、貰った時は瀕死に近い状態で、知人も「この樹は、もう作れないから、良かったらどうぞ」という感じでいただいた木です。代わりにうちにあった草物を差し上げたのですが、あまり魅力のありそうな樹ではありません

山取り後、文人を目指して5~6年くらい作ったそうで、右勝手の優しい斜幹になっていて、小枝もまあまあできていますので、樹勢さえ回復すれば、早く仕上がりそうな感じには見えました。昨年1年間は樹勢の回復に努め、今春には肥培できる状態までになりましたので、夜にちょっと作ってみました

この2枚の写真は、作る前の状態です。なんとなくヒョロッとした樹で、そのまま作っても見られそうになるように思いますが、これといって個性や見所があるわけでもありませんし、このまま作ってみても、まず出世する樹にはならないでしょう

そのため、簡単な改作をする事に決め、ちょっと作業をしてみました。大きな変更箇所は【幹模様】で、幹を動かすことで、樹に動きと変化をつけ、わずかに小枝操作をして、なんとなく作ってみたのです。それと、右勝手の樹を左勝手に変更してしまいました

さて、この樹が、どのように変貌したのでしょうか??

結果については、次回にでも紹介することにしますので、いろいろと想像してみてください(笑)

by haruka000s | 2007-06-27 23:40 | 木作り  

赤松文人

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 前回は、ヘンテコな赤松を見せてしまいましたが、いつもいつもあんなヘンテコな樹形表現ばかりをしているわけではなく、オーソドックスな樹形もたまには作ったりしますが、やはり僕が作るメインは細幹の文人木です。人によってはこのような木は文人木ではなく変わり木だと言われそうですが、型にはまっていない樹形表現が好きなので、どうしても、このような細幹の文人系の樹ばかりなってしまいます
 特に、双幹・三幹・寄せ植えなどの多幹樹形や石付きも好きな樹形ですので、これからは、このような樹形を作っていく事を予定して素材作りに励んでいるところです

 では、なぜこのような樹ばかり作っているのかということについて、ちょっと触れてみたいと思います。盆栽を楽しむ方は、大きく三つに分かれているように感じ、一つは挿し木や実生から作って楽しむタイプで、二つ目は素材を購入して作り込んでいくタイプ、三つ目は完成品もしくは半完成品を購入して楽しむタイプです。知り合いを見ている限り、一番多いのは、二番目の素材を購入して作るタイプの人だと思います。これは、冷静に考えてみれば当たり前の事で、まだ素材段階の樹ですから価格もそれほど高価ではありませんし、気に入った樹種でき気に入った樹形だけを購入できますから、自分のコレクションを充実させるためには一番手っ取り早くて、一番効率的な方法です。また、都会や地方に住んでいますと、欲しい樹種が近くに自生しているわけではありませんから、実生するにしても山取りや挿し木をするにしても、その種木が近くにありませんから、このタイプの愛好家が一番多いはずです

 実生したり挿し木から素材段階まで作って、それから盆栽にしていくのは、それなりの技術や経験が必要ですし、広い場所が必要だったり、なにより不要な素材がたくさん出てしまいますので、その処分に困ったり、数を多く作っていますと、管理に手が回らなかったりして満足な素材すら作れない事も想定できます。そのため、おのずと素材を購入して作っていく事が、効率面を考慮しますと、一番良い方法になってしまいます

 盆栽業者さんにも、いろいろな業者さんがいまして、素材だけを専門に作っている方がいたり、素材を購入して盆栽に仕立てている方がいたり、素材生産から一貫して作っている方までさまざまです。しかし、素材を生産する段階を考えますと、考える事は皆同じでして、3年掛け、あるいは5年を掛けて素材を作るとしても、3年掛けても500円にしかならないものがあったり、時には5,000円近くするものもあります。これは、樹形的な面白さ・樹種的な珍しさにより価格が変わってくるもので、同じ年数を掛けるのなら、少しでも価格の高い商品にしたいのは誰でも同じでして、人気のある樹種を生産したり、人気がある樹形(大きさ)を生産したりするようになってしまうのは当然の事で、日本中の生産業者さんが同じような物を作る傾向になってしまうのはいたしかたない事と思います

 そうしますと、一番問題になるのは、供給される素材の質になってきます。僕が小品盆栽をやっていた20年ほど前と比べますと、質が良くレベルの高い素材がかなり安価に供給されている事は確かで、良い素材が提供されている事は非常によい事と思っているのですが、問題なのは、皆同じような傾向の素材ばかりになってしまうという難点もあります

 太くて曲が良く寸が詰まっているような素材が、一般的に好まれているタイプの樹ですから、おのずと生産者さんも同じような樹を作る事になってしまい、その結果、同じようなタイプの素材が日本全国で売られているという現象が起きてしまいます。僕が好きな細幹素材については、同じ年数を掛けて作ったとしても、今の人気である太・短素材の数分の1~10分の1位にしかなりませんので、普通の生産業者さんなら、まず作る事はありません。それと、栽培技術も格段に進歩し、それほど難しくなく、良い素材を作り出す事ができるようになりましたので、細幹の素材が供給される事は、ほとんど無いのが現状でしょう

 もちろん、太くて短く寸の詰まった樹は、盆栽として良い樹であることは間違いないのですが、日本全国の愛好家が同じような樹ばかり作っているのが、変人の僕には信じられない事で、一例をとれば、ヤマモミジ・カエデ・黒松などは、盆栽として作られている物であっても、あるいは素材でも基本的には皆同じように見えてしまいます(笑)。どの木も根本に一曲入っていて、太く短く寸が詰まっている模様木ばかりです。それらの相違する点と言えば、座の善し悪し・樹の古さ・サイズが違うくらいでしょうか・・・・

 太く短く寸が詰まった模様木であれば、本格派で主流の盆栽の盆栽樹形でもあり、基本の盆栽樹形でもあるわけですから、決して悪いわけではないのですが、やはりどうにも好きになる事ができません
 ミニ盆栽や豆盆栽と呼ばれているような小さな盆栽に至っては、ほとんどが半懸崖みたいな樹形ばかりなのも、イマイチ好きになれないです。まあ、数センチというサイズを考えればこのような樹形ばかりになるのも仕方がないとは思いますが・・・・・

 また、他人と同じような樹は作りたくありませんので、どうしてもあまり作られていない樹形表現に走ったり、多幹樹形に走ったりして、他人との差別化を図るような盆栽を作ってしまうのです(笑)。もちろん、これにはいくつかの理由も存在します。他人と同じような物を作りたいというのが一番大きな理由であるのは間違いありませんが、その反面、負けず嫌いな部分もありまして、例えば日本一のヤマモミジの盆栽を作りたいと思っても、とうてい手が出るような金額ではありませんし、素材を購入して作るにしても半端ではありません。かといって、それよりもだいぶランクが落ちてしまうものなら、作っていても面白くもなさそうな気がして、違った面で勝負したいと思ってしまうのです。樹格では勝負になりませんので、美的センスで勝負するという感じでしょうか。名木というのは誰が見ても良い物なのですが、名木でなくヘンテコな樹形であっても、不思議と個性が感じられるとともに、心惹かれる樹があったりするもので、そのような樹を作ってみたいと考えているのです

 例えは悪いかもしれませんが、写実画に抽象画で勝負を挑んでいるようなものです(笑)。勝負という表現もあまり良くない表現ですが、簡単に言い換えますと『目立つ』という表現かもしれません。黒松・ヤマモミジ・カエデの模様木などは、正直なところかなり良い樹でないと、展示会でもまず目立つ事はありません。そこそこのクラスの樹でしたら、掃いて捨てるほどありますから、よほどの良い樹でないと展示会を見ても覚えていることすら無いのが現実でしょう。しかし、さほど良い樹でなくても、変わった樹形だったり、見た事もない樹種や樹形だと、不思議な事に良く覚えているもので、僕が作っているヘンテコな樹も、そのような位置付けを狙っているのも確かではあります

 これは展示会などでなくても、まったく同じでしょう。普通の樹やそこそこ良い樹なら、展示会だけでなく盆栽屋さんに行けばたくさん見る事ができますし、ネット上においても、それはまったく同じです。太く短く寸の詰まった良い樹など、盆栽屋さんの通販サイトでも見れば、そのような樹ばかり並んでいます
 このサイトに、同じような樹を並べてみたのでは、それらとまったく同じになってしまい、他サイトと差別化する事はできませんし(その前に、そのような樹を持っていませんが)、するつもりもありません(樹を持っていないのでできませんが)『笑』

 それと、細幹樹形が好きという事が一番大きな理由です。盆栽界では、良く「お茶の飲める樹」と言うような表現をするのですが、味がある細くて古い樹が好きなので、こればかりは好みですから仕方がありません。細幹の文人や双幹・三幹などの多幹樹形などは、作るのも簡単そうにみえてしまいますが、実は、最低限の枝のみで構成したり、微妙な幹の振りを作ったりと、妥協も誤魔化しもきかない樹形ですので、ある意味、一番難しい樹形ではないかと考えています

 文人木や軽い感じのする斜幹樹、あるいは細幹の双幹や三幹樹などは、なかなか良品が無い樹形でもあります。作っている人の絶対数が少ないのと同時に、難しく、センスが問われる樹形でもありますから、良い物が少ないのもいたしかたありません。そのため、難しい樹形にチャレンジする楽しみというのもあり、挑戦してみる事も面白いです。ごく希に、これは決まったなぁ・・・と思えるような物が作れますと、その達成感も大きなものがあります

 写真の赤松は、なんとか変わった樹形にしようと四苦八苦したのですが、なかなか思うようにいかず、とりあえずありきたりに纏めてみました。これでは、普通の文人ですね(笑)

by haruka000s | 2007-06-25 23:26 | 文人木  

赤松文人(変わり木かな?)

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僕が好きな樹は、赤松と真柏で、次はシデ類といった感じです。もちろん、他の樹達もそれぞれ特徴といいますか、それぞれの持ち味がありますので、他の樹が嫌いというわけではなく、赤松と真柏については、樹形表現の自由度があったり、何よりも乾燥に強く、多少の水切れでも枯れないタフなところが、僕のいい加減な管理に良く合っているようです(笑)

シデ類については、青々とした厚い葉と、房状につく実のバランスが、何とも好きでして、夏に涼感を感じる樹はたくさんありますが、清々とした涼しさを感じさせる樹として、シデ類が次に好きな樹となっています。庭にも、クマシデがメインの樹として植栽してあるくらいで、房状になる実が何とも言えず大好きなのです

ちなみに、植えた樹はてっきりアカシデだとばかり思っていたのですが、数日前に図鑑で良く調べ直しましたらクマシデでした(笑)。30年ほど前から、綺麗な房になるのはアカシデと勘違いして覚えていましたので、今になって、その間違いに気づくとは、なんとも情けない事です

ここのところ、休日も用事が満載していまして、盆栽に手が回らなくなってしまったので、夜間に少し作業をすることにしました
僕の場合、盆栽作業といいましても、芽摘みとか葉刈りとか、手が掛かる雑木はほとんど持っていませんので、日常の作業は潅水と除草くらいなもので、メインの作業は樹作りになります。つまり、針金を掛けて樹形を作ったり、掛けてある針金を外したり、剪定をしたりなどの作業です

ここまで書いて、ふと思い出した事があるのですが、ヤマモミジ・カエデ・ケヤキなどの人気がある雑木樹種を、今までにほとんど作った事がないのです。ヤマモミジについては、少し前に掲載しました実生苗が初めて手がけるものですし、カエデについては、過去に1本だけ恐ろしく古い文人木を作っただけで、ケヤキについては、1本も作った事がありません。途中長いブランクがありましたが、この人気樹種と言いますか普通樹種を作った事のない愛好家なども珍しいのではないでしょうか(笑)

ちょっと好みが偏っている事もありますが、ここのところは、赤松・真柏の他にも、雑木の寄せ植えにも興味を持つようになっていますので、モミジ・カエデ・シデなどの雑木の寄せ植えを作ってみようとチャレンジしています。チャレンジなどと書きますと大袈裟で、まだ実生したり挿し木しながら素材を作っている段階なので、まだまだこれからなのですが・・・(汗)

ちょっと話が脱線してしまいましたが、夜お酒を飲んで風呂上がりに盆栽をいじくっていますと、夏の強い日差しの暑さもありませんし、蚊もいませんし、おまけに喧噪もなく静かで、なかなか良いものでして、意外と作業もはかどります
ここ数日、何本かの赤松を整枝してみたのですが、その中の1本を今日は紹介してみます

この樹は、文人木という範疇に入るものとは思いますが、どちらかというと『変わり木』かもしれません。当初は、緩やかな曲を持つ細幹の文人を目指していまして、一度幹を折りこんでから軽く作ろうと考えていたのですが、考えた据え立てて変わり樹風に作ってみようと整枝し直した樹です

良く見ますと?(ハテナマーク)に似た樹形になってしまいました(笑)。このような変な樹形を作る人は少ないと思いますので、ちょっと紹介してみました

今後の予定は、数年間肥培して下部にある枝を作り込んでいく事と、一番上に飛び出している枝は、もう少し太らせてから短めのジンにする予定で伸ばしてあります。全体が縦長で細く作り込んでいきたいと考えていますので、下部の棚も横に広がらせることなく作ってみたいところですが、これからどうなるやら・・・・・です

by haruka000s | 2007-06-21 22:30 | 文人木  

赤松

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 少し前に赤松を植え替えました

 この樹は、幹肌だけに惚れて購入したもので、これから作っていく樹です・・・と、言いますか、僕の場合、昔は盆栽をやっていたのですが、しばらく休んでいて、近年になって再開したばかりなので、なかなか本格的な完成樹は持っていないのです。でも、このブログ上では、いかにもベテランみたいな書き方をしています(笑)。ですから、僕が書くことについては、いつでも半信半疑な事と思っていてくださいませ

 さて、この赤松ですが、荒れた肌に魅せられて購入したのは良いものの、上部の枝葉はどうにもならない状態でした。もちろん、価格も格安で、少し時間をかけて作り込もうと思っているものです。購入して4年くらいが経過し、主な枝の振りも徐々に決めましたので、そろそろ植え替えをしなければなりませんので、重い腰を上げて4月の上旬に植え替えを行いました

 駄温鉢にでも植え替えようと思いましたが、そろそろ小枝も作っていかなければならないので、本鉢に植え替え少しずつ作り込むことにしました。そこで、候補に選んだのがこの2枚の鉢です。同サイズの物がもう一枚あったのですが、クサボケの吹き流しを植えるのに使ってしまいました。本当は、その鉢に植えようと思っていたのですが、間違えて使ってしまいました(笑)。ベタではありますが、2枚とも南蛮で、松柏の文人には一番合います。渋い色合いもさることながら、帯縁もアクセントになって良いですし、何しろ厚くてゴツく重量があるのが一番嬉しいのです

 文人木や細幹の斜幹樹などは、なんといっても風に弱く、ちょっとした風ですぐに転んでしまいます(笑)。このような樹に重宝するのが南蛮で、重量がありますので、少しくらいの風ならビクともしません。この重量感が南蛮鉢の一番良いところと言っても過言ではありません

 国内の鉢作家さんでも、南蛮を模したものをたくさん作っているのですが、僕が利用しないのは軽すぎて重量がなく風に弱いという欠点があるからです。もちろん、薄造りでスッキリとした鉢に合う樹もたくさんありますので、要は使い分ければ良いだけなのですが、この手の和鉢で物足りなく思っているのは、やはり重量感ですね。ですから、文人を好む人は、和鉢ではなく、どうしても南蛮を使ってしまうのです。鉢作家さんも、このあたりを勉強しますと、使って貰えるのですが、ちょっと勉強不足ですかね

 とまあ、そんなことはともかく、どちらの鉢を選択するのか・・・が問題です。左の鉢は、少し深めで色も焼き締めの少し明るい色で、右の鉢は浅めで飴釉が掛かっている少し渋めの鉢です。キッチリと棚を割って作るのなら左の鉢の方が良さそうで、軽くふんわりと作るつもりなら右の鉢が合いそうです
 で、僕が選んだのは、やはり右の鉢でした。棚を割って作るのには時間が掛かりそうですし、作り込もうとは思っているものの、少しでも早く楽しみたいので、右の鉢に植え替えて、ふんわりと優しく作ってみることにしてみました

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 写真ではわかりにくいと思いますが、うちで4年間、恐らくその前にも同じ程度植え替えられていませんので、根鉢はカチカチ状態で、少し太い根などは、鉢の周囲を数周も回っているような状態で、根捌きにはかなり苦労をさせられてしまいました。このような樹の植え替えは初めてでした。鉢土にまでヒゴケがのっている姿を見れば、わかってもらえると思いますが、本当にヒドイものでした(笑)

 根捌きも大変でしたが、それ以上に参ったのが幹肌です。何とも言えず良い荒れ方をしているのですが、困るのは根を捌く時に幹を力強く押さえておくことができない事でした。幹を持っているだけで、荒れた皮がバリバリと剥げてしまうからで、さりとて、背丈も高い樹ですから上部を持って根を捌くこともできず、最後は、やけになって幹を鷲掴みにして、やっと根捌きと植え替えを終わらせることができたくらいです。もちろん、左手で握った所は、せっかくの荒れた皮が剥がれてしまったのですが、こればかりは仕方がありません

 植え替え後、1ヶ月以上が経過し、現在は新芽も伸び出してきたので、もう少ししたら整枝してみたいと思っています。少しは見られる姿になるかなぁ・・・・・

by haruka000s | 2007-05-19 22:59 | 文人木  

実生 

どんな素晴らしい盆栽でも、最初は実生か挿し木から作られています
取り木というのもありますが、メインは前者の二つでしょう
昨日も書きましたが、この樹は赤肌の赤松を目指しています

盆栽を作るのなら、専門の素材を購入して作るのが一番の近道なのですが
小品盆栽やなんちゃって盆栽を作るのなら、実生や挿し木からでも充分作ることができます
実生や挿し木から作るのは、それなりに時間はかかりますが
自分の好きなように作ることができるという楽しみもあります

今日は、実生作りの初歩を少し書いてみることにします

盆栽や山野草といっても、そのほとんどは特別なものではなく
言ってみれば普通の植物でしかありません
盆栽作りも山野草栽培においても、一番重要な事は
【植物の生理現象】を理解することにつきると思っています
どうせ栽培するのなら、効率的効果的に栽培する方が
栽培成績も良くなりますので、最初は植物生理を覚えておくと
栽培する楽しみも倍増して良いかなと思っています

実生から作るとなると、盆栽雑誌や盆栽の本などには
「赤玉土で実生床作り」「種を水に浸す」「発芽したら翌年に直根を切る」
「赤玉などの用土に植え込む」「油粕などの肥料を与える」・・・
などと決まって書いてあります
これはこれで、間違いではないのですが
もっと効率の良い栽培方法もありますので、紹介したいと思います

最初に行う実生床についてですが
ほとんどの方は、赤玉土で実生床を作って播種していることと思いますが
僕は、赤玉は使わず、園芸店やホームセンターで売っている
「野菜苗を実生する専門の土」を使っています
なぜならば、発芽させる事と、その後の生育を考えますと
赤玉よりも、野菜苗作り専門の用土の方がはるかに優れているからです

種子は発芽する時には、根から発根し、その後に芽が伸び始めます
赤玉は養分を含んでいませんが、野菜苗作りの土はあらかじめある程度の養分を含んでいますので
発根した時点から養分を吸収することになり、芽出しもかなり良くなるばかりか
その後の生育などは、段違いに違います
さらには、生育が良くなるだけでなく
水分の吸収量も多いので、赤玉よりも発芽率も高まります

赤玉で発芽させても、その後の施肥等の管理が良ければ
そこそこの生育は期待できるので、一概に野菜専門用土が優れているとは
言い切れない部分もあるのですが、施肥管理が上手にできない人にとっては
間違いなく野菜専門用土の方が良いです
しかも、発芽後に施肥することせずに、誰でもかなりの生育が期待できるからです
普通の人ですと、1年で倍くらいの生育が期待できますので
興味のある方は、ぜひお試し下さい

by haruka000s | 2007-04-03 22:40 | 肥培管理