人気ブログランキング |

タグ:文人木 ( 7 ) タグの人気記事

 

黒松文人

a0097110_1111142.jpg


 本日紹介するのは、赤松好きの僕には珍しい黒松盆栽です。この木は、数年前に知人からもらった苗木でして、文人にしてしまいました
写真のとおり、仮鉢で痩せ作りをしてきましたので、鉢はまったく合っていませんが、見られそうになってきましたので、そろそろ鉢替え

をする事にしました

 とはいえ、見てのとおりそれほどたいした樹ではありませんし、鉢を変えたところで、見栄えが良くなるとはとうてい思えません(笑)
そんな時、このような樹を植えるのは、石付きと決めています(笑)。なんとなく鉢がもったいない気がしまいまして、よほど気に入った

樹でないと良い鉢は使わず、安価な鉢か、見栄えの良い石付きにしてしまうのが、僕の常道です。とはいえ、高価な鉢といっても、僕が言

う高価とは5,000円くらいのもので、大きな南蛮がこれくらいの価格で、我が家にある一番高価な鉢でもあります

 まあ、樹と鉢は釣り合いがとれている事が大事ですので、この樹では、普通の平石で充分でしょう(笑)。鉢では皿鉢型の鉢が似合うは

ずなのですが、そのような鉢は、なかなか見つかりませんし、この平石で充分といったところでしょう


a0097110_112677.jpg


 そして、このような平石付けにしてしまいました。このようにちょっと横に泳ぎだしたような樹形の場合は、なかなか合う鉢が無く、合

うのは皿鉢型だけで、足がある鉢では、まず合うことはありません。そして、一番似合うのは、このような平石です、樹の力がグイグイと

右に流れていますので、それを受ける鉢は、よほどの安定感がなければ、これを受けきることができず、足があるような鉢では、まず、樹

の力を受けきることができないはずです。しかし、平石であれば、抜群の安定感がありますので、このように泳ぎ出している樹形を支える

ことが簡単にできるのです

 このような平石を見ますと、寄せ植えを植えてみたいと思う方が多いかと思います。もちろん、寄せ植えも良いのですが、寄せ植えより

合うのは、何と言っても泳ぎ出すような斜幹樹です。泳ぎ出すような斜幹樹を受け止めることができる鉢はなかなかありませんので、その

ような場合は、平石に付けてみると良くなります

 ケト土を少し盛り、コケを貼りましたので、ちょっと根鉢が大きすぎですが、元気に持ち込むのには、これくらいで仕方がないかもしれ

ませんし、幹をもう少し寝かせて、差し枝をもう少し伸ばせば、ちょうど良くなるかな・・・

by haruka000s | 2007-07-08 01:13 | 文人木  

赤松文人

a0097110_23242972.jpg


 前回は、ヘンテコな赤松を見せてしまいましたが、いつもいつもあんなヘンテコな樹形表現ばかりをしているわけではなく、オーソドックスな樹形もたまには作ったりしますが、やはり僕が作るメインは細幹の文人木です。人によってはこのような木は文人木ではなく変わり木だと言われそうですが、型にはまっていない樹形表現が好きなので、どうしても、このような細幹の文人系の樹ばかりなってしまいます
 特に、双幹・三幹・寄せ植えなどの多幹樹形や石付きも好きな樹形ですので、これからは、このような樹形を作っていく事を予定して素材作りに励んでいるところです

 では、なぜこのような樹ばかり作っているのかということについて、ちょっと触れてみたいと思います。盆栽を楽しむ方は、大きく三つに分かれているように感じ、一つは挿し木や実生から作って楽しむタイプで、二つ目は素材を購入して作り込んでいくタイプ、三つ目は完成品もしくは半完成品を購入して楽しむタイプです。知り合いを見ている限り、一番多いのは、二番目の素材を購入して作るタイプの人だと思います。これは、冷静に考えてみれば当たり前の事で、まだ素材段階の樹ですから価格もそれほど高価ではありませんし、気に入った樹種でき気に入った樹形だけを購入できますから、自分のコレクションを充実させるためには一番手っ取り早くて、一番効率的な方法です。また、都会や地方に住んでいますと、欲しい樹種が近くに自生しているわけではありませんから、実生するにしても山取りや挿し木をするにしても、その種木が近くにありませんから、このタイプの愛好家が一番多いはずです

 実生したり挿し木から素材段階まで作って、それから盆栽にしていくのは、それなりの技術や経験が必要ですし、広い場所が必要だったり、なにより不要な素材がたくさん出てしまいますので、その処分に困ったり、数を多く作っていますと、管理に手が回らなかったりして満足な素材すら作れない事も想定できます。そのため、おのずと素材を購入して作っていく事が、効率面を考慮しますと、一番良い方法になってしまいます

 盆栽業者さんにも、いろいろな業者さんがいまして、素材だけを専門に作っている方がいたり、素材を購入して盆栽に仕立てている方がいたり、素材生産から一貫して作っている方までさまざまです。しかし、素材を生産する段階を考えますと、考える事は皆同じでして、3年掛け、あるいは5年を掛けて素材を作るとしても、3年掛けても500円にしかならないものがあったり、時には5,000円近くするものもあります。これは、樹形的な面白さ・樹種的な珍しさにより価格が変わってくるもので、同じ年数を掛けるのなら、少しでも価格の高い商品にしたいのは誰でも同じでして、人気のある樹種を生産したり、人気がある樹形(大きさ)を生産したりするようになってしまうのは当然の事で、日本中の生産業者さんが同じような物を作る傾向になってしまうのはいたしかたない事と思います

 そうしますと、一番問題になるのは、供給される素材の質になってきます。僕が小品盆栽をやっていた20年ほど前と比べますと、質が良くレベルの高い素材がかなり安価に供給されている事は確かで、良い素材が提供されている事は非常によい事と思っているのですが、問題なのは、皆同じような傾向の素材ばかりになってしまうという難点もあります

 太くて曲が良く寸が詰まっているような素材が、一般的に好まれているタイプの樹ですから、おのずと生産者さんも同じような樹を作る事になってしまい、その結果、同じようなタイプの素材が日本全国で売られているという現象が起きてしまいます。僕が好きな細幹素材については、同じ年数を掛けて作ったとしても、今の人気である太・短素材の数分の1~10分の1位にしかなりませんので、普通の生産業者さんなら、まず作る事はありません。それと、栽培技術も格段に進歩し、それほど難しくなく、良い素材を作り出す事ができるようになりましたので、細幹の素材が供給される事は、ほとんど無いのが現状でしょう

 もちろん、太くて短く寸の詰まった樹は、盆栽として良い樹であることは間違いないのですが、日本全国の愛好家が同じような樹ばかり作っているのが、変人の僕には信じられない事で、一例をとれば、ヤマモミジ・カエデ・黒松などは、盆栽として作られている物であっても、あるいは素材でも基本的には皆同じように見えてしまいます(笑)。どの木も根本に一曲入っていて、太く短く寸が詰まっている模様木ばかりです。それらの相違する点と言えば、座の善し悪し・樹の古さ・サイズが違うくらいでしょうか・・・・

 太く短く寸が詰まった模様木であれば、本格派で主流の盆栽の盆栽樹形でもあり、基本の盆栽樹形でもあるわけですから、決して悪いわけではないのですが、やはりどうにも好きになる事ができません
 ミニ盆栽や豆盆栽と呼ばれているような小さな盆栽に至っては、ほとんどが半懸崖みたいな樹形ばかりなのも、イマイチ好きになれないです。まあ、数センチというサイズを考えればこのような樹形ばかりになるのも仕方がないとは思いますが・・・・・

 また、他人と同じような樹は作りたくありませんので、どうしてもあまり作られていない樹形表現に走ったり、多幹樹形に走ったりして、他人との差別化を図るような盆栽を作ってしまうのです(笑)。もちろん、これにはいくつかの理由も存在します。他人と同じような物を作りたいというのが一番大きな理由であるのは間違いありませんが、その反面、負けず嫌いな部分もありまして、例えば日本一のヤマモミジの盆栽を作りたいと思っても、とうてい手が出るような金額ではありませんし、素材を購入して作るにしても半端ではありません。かといって、それよりもだいぶランクが落ちてしまうものなら、作っていても面白くもなさそうな気がして、違った面で勝負したいと思ってしまうのです。樹格では勝負になりませんので、美的センスで勝負するという感じでしょうか。名木というのは誰が見ても良い物なのですが、名木でなくヘンテコな樹形であっても、不思議と個性が感じられるとともに、心惹かれる樹があったりするもので、そのような樹を作ってみたいと考えているのです

 例えは悪いかもしれませんが、写実画に抽象画で勝負を挑んでいるようなものです(笑)。勝負という表現もあまり良くない表現ですが、簡単に言い換えますと『目立つ』という表現かもしれません。黒松・ヤマモミジ・カエデの模様木などは、正直なところかなり良い樹でないと、展示会でもまず目立つ事はありません。そこそこのクラスの樹でしたら、掃いて捨てるほどありますから、よほどの良い樹でないと展示会を見ても覚えていることすら無いのが現実でしょう。しかし、さほど良い樹でなくても、変わった樹形だったり、見た事もない樹種や樹形だと、不思議な事に良く覚えているもので、僕が作っているヘンテコな樹も、そのような位置付けを狙っているのも確かではあります

 これは展示会などでなくても、まったく同じでしょう。普通の樹やそこそこ良い樹なら、展示会だけでなく盆栽屋さんに行けばたくさん見る事ができますし、ネット上においても、それはまったく同じです。太く短く寸の詰まった良い樹など、盆栽屋さんの通販サイトでも見れば、そのような樹ばかり並んでいます
 このサイトに、同じような樹を並べてみたのでは、それらとまったく同じになってしまい、他サイトと差別化する事はできませんし(その前に、そのような樹を持っていませんが)、するつもりもありません(樹を持っていないのでできませんが)『笑』

 それと、細幹樹形が好きという事が一番大きな理由です。盆栽界では、良く「お茶の飲める樹」と言うような表現をするのですが、味がある細くて古い樹が好きなので、こればかりは好みですから仕方がありません。細幹の文人や双幹・三幹などの多幹樹形などは、作るのも簡単そうにみえてしまいますが、実は、最低限の枝のみで構成したり、微妙な幹の振りを作ったりと、妥協も誤魔化しもきかない樹形ですので、ある意味、一番難しい樹形ではないかと考えています

 文人木や軽い感じのする斜幹樹、あるいは細幹の双幹や三幹樹などは、なかなか良品が無い樹形でもあります。作っている人の絶対数が少ないのと同時に、難しく、センスが問われる樹形でもありますから、良い物が少ないのもいたしかたありません。そのため、難しい樹形にチャレンジする楽しみというのもあり、挑戦してみる事も面白いです。ごく希に、これは決まったなぁ・・・と思えるような物が作れますと、その達成感も大きなものがあります

 写真の赤松は、なんとか変わった樹形にしようと四苦八苦したのですが、なかなか思うようにいかず、とりあえずありきたりに纏めてみました。これでは、普通の文人ですね(笑)

by haruka000s | 2007-06-25 23:26 | 文人木  

赤松文人(変わり木かな?)

a0097110_22273455.jpg


僕が好きな樹は、赤松と真柏で、次はシデ類といった感じです。もちろん、他の樹達もそれぞれ特徴といいますか、それぞれの持ち味がありますので、他の樹が嫌いというわけではなく、赤松と真柏については、樹形表現の自由度があったり、何よりも乾燥に強く、多少の水切れでも枯れないタフなところが、僕のいい加減な管理に良く合っているようです(笑)

シデ類については、青々とした厚い葉と、房状につく実のバランスが、何とも好きでして、夏に涼感を感じる樹はたくさんありますが、清々とした涼しさを感じさせる樹として、シデ類が次に好きな樹となっています。庭にも、クマシデがメインの樹として植栽してあるくらいで、房状になる実が何とも言えず大好きなのです

ちなみに、植えた樹はてっきりアカシデだとばかり思っていたのですが、数日前に図鑑で良く調べ直しましたらクマシデでした(笑)。30年ほど前から、綺麗な房になるのはアカシデと勘違いして覚えていましたので、今になって、その間違いに気づくとは、なんとも情けない事です

ここのところ、休日も用事が満載していまして、盆栽に手が回らなくなってしまったので、夜間に少し作業をすることにしました
僕の場合、盆栽作業といいましても、芽摘みとか葉刈りとか、手が掛かる雑木はほとんど持っていませんので、日常の作業は潅水と除草くらいなもので、メインの作業は樹作りになります。つまり、針金を掛けて樹形を作ったり、掛けてある針金を外したり、剪定をしたりなどの作業です

ここまで書いて、ふと思い出した事があるのですが、ヤマモミジ・カエデ・ケヤキなどの人気がある雑木樹種を、今までにほとんど作った事がないのです。ヤマモミジについては、少し前に掲載しました実生苗が初めて手がけるものですし、カエデについては、過去に1本だけ恐ろしく古い文人木を作っただけで、ケヤキについては、1本も作った事がありません。途中長いブランクがありましたが、この人気樹種と言いますか普通樹種を作った事のない愛好家なども珍しいのではないでしょうか(笑)

ちょっと好みが偏っている事もありますが、ここのところは、赤松・真柏の他にも、雑木の寄せ植えにも興味を持つようになっていますので、モミジ・カエデ・シデなどの雑木の寄せ植えを作ってみようとチャレンジしています。チャレンジなどと書きますと大袈裟で、まだ実生したり挿し木しながら素材を作っている段階なので、まだまだこれからなのですが・・・(汗)

ちょっと話が脱線してしまいましたが、夜お酒を飲んで風呂上がりに盆栽をいじくっていますと、夏の強い日差しの暑さもありませんし、蚊もいませんし、おまけに喧噪もなく静かで、なかなか良いものでして、意外と作業もはかどります
ここ数日、何本かの赤松を整枝してみたのですが、その中の1本を今日は紹介してみます

この樹は、文人木という範疇に入るものとは思いますが、どちらかというと『変わり木』かもしれません。当初は、緩やかな曲を持つ細幹の文人を目指していまして、一度幹を折りこんでから軽く作ろうと考えていたのですが、考えた据え立てて変わり樹風に作ってみようと整枝し直した樹です

良く見ますと?(ハテナマーク)に似た樹形になってしまいました(笑)。このような変な樹形を作る人は少ないと思いますので、ちょっと紹介してみました

今後の予定は、数年間肥培して下部にある枝を作り込んでいく事と、一番上に飛び出している枝は、もう少し太らせてから短めのジンにする予定で伸ばしてあります。全体が縦長で細く作り込んでいきたいと考えていますので、下部の棚も横に広がらせることなく作ってみたいところですが、これからどうなるやら・・・・・です

by haruka000s | 2007-06-21 22:30 | 文人木  

箱根サンショウバラ

a0097110_2294899.jpg


少し前から気がついていたのですが、箱根サンショウバラがうどん粉病になっていました
バラ科の植物は、病気に弱いのが難点なのですが
これは、仕方がありませんね
面倒なのですが、広がっては困ると思い、殺菌消毒をしました
ダイセン系の殺菌剤を使う人が多いと思いますが
僕が使う殺菌剤は、オーソサイドかダコニールです
小さな苗でも薬害が出にくく、効き目もありますので
特にオーソサイドをよく使っています

a0097110_2210530.jpg


少し前から気がついていたのですが、箱根サンショウバラがうどん粉病になっていました
バラ科の植物は、病気に弱いのが難点なのですが
これは、仕方がありませんね
面倒なのですが、広がっては困ると思い、殺菌消毒をしました
ダイセン系の殺菌剤を使う人が多いと思いますが
僕が使う殺菌剤は、オーソサイドかダコニールです
小さな苗でも薬害が出にくく、効き目もありますので
特にオーソサイドをよく使っています

by haruka000s | 2007-05-26 22:41 | 文人木  

赤松

a0097110_2257582.jpg


 少し前に赤松を植え替えました

 この樹は、幹肌だけに惚れて購入したもので、これから作っていく樹です・・・と、言いますか、僕の場合、昔は盆栽をやっていたのですが、しばらく休んでいて、近年になって再開したばかりなので、なかなか本格的な完成樹は持っていないのです。でも、このブログ上では、いかにもベテランみたいな書き方をしています(笑)。ですから、僕が書くことについては、いつでも半信半疑な事と思っていてくださいませ

 さて、この赤松ですが、荒れた肌に魅せられて購入したのは良いものの、上部の枝葉はどうにもならない状態でした。もちろん、価格も格安で、少し時間をかけて作り込もうと思っているものです。購入して4年くらいが経過し、主な枝の振りも徐々に決めましたので、そろそろ植え替えをしなければなりませんので、重い腰を上げて4月の上旬に植え替えを行いました

 駄温鉢にでも植え替えようと思いましたが、そろそろ小枝も作っていかなければならないので、本鉢に植え替え少しずつ作り込むことにしました。そこで、候補に選んだのがこの2枚の鉢です。同サイズの物がもう一枚あったのですが、クサボケの吹き流しを植えるのに使ってしまいました。本当は、その鉢に植えようと思っていたのですが、間違えて使ってしまいました(笑)。ベタではありますが、2枚とも南蛮で、松柏の文人には一番合います。渋い色合いもさることながら、帯縁もアクセントになって良いですし、何しろ厚くてゴツく重量があるのが一番嬉しいのです

 文人木や細幹の斜幹樹などは、なんといっても風に弱く、ちょっとした風ですぐに転んでしまいます(笑)。このような樹に重宝するのが南蛮で、重量がありますので、少しくらいの風ならビクともしません。この重量感が南蛮鉢の一番良いところと言っても過言ではありません

 国内の鉢作家さんでも、南蛮を模したものをたくさん作っているのですが、僕が利用しないのは軽すぎて重量がなく風に弱いという欠点があるからです。もちろん、薄造りでスッキリとした鉢に合う樹もたくさんありますので、要は使い分ければ良いだけなのですが、この手の和鉢で物足りなく思っているのは、やはり重量感ですね。ですから、文人を好む人は、和鉢ではなく、どうしても南蛮を使ってしまうのです。鉢作家さんも、このあたりを勉強しますと、使って貰えるのですが、ちょっと勉強不足ですかね

 とまあ、そんなことはともかく、どちらの鉢を選択するのか・・・が問題です。左の鉢は、少し深めで色も焼き締めの少し明るい色で、右の鉢は浅めで飴釉が掛かっている少し渋めの鉢です。キッチリと棚を割って作るのなら左の鉢の方が良さそうで、軽くふんわりと作るつもりなら右の鉢が合いそうです
 で、僕が選んだのは、やはり右の鉢でした。棚を割って作るのには時間が掛かりそうですし、作り込もうとは思っているものの、少しでも早く楽しみたいので、右の鉢に植え替えて、ふんわりと優しく作ってみることにしてみました

a0097110_22575367.jpg


 写真ではわかりにくいと思いますが、うちで4年間、恐らくその前にも同じ程度植え替えられていませんので、根鉢はカチカチ状態で、少し太い根などは、鉢の周囲を数周も回っているような状態で、根捌きにはかなり苦労をさせられてしまいました。このような樹の植え替えは初めてでした。鉢土にまでヒゴケがのっている姿を見れば、わかってもらえると思いますが、本当にヒドイものでした(笑)

 根捌きも大変でしたが、それ以上に参ったのが幹肌です。何とも言えず良い荒れ方をしているのですが、困るのは根を捌く時に幹を力強く押さえておくことができない事でした。幹を持っているだけで、荒れた皮がバリバリと剥げてしまうからで、さりとて、背丈も高い樹ですから上部を持って根を捌くこともできず、最後は、やけになって幹を鷲掴みにして、やっと根捌きと植え替えを終わらせることができたくらいです。もちろん、左手で握った所は、せっかくの荒れた皮が剥がれてしまったのですが、こればかりは仕方がありません

 植え替え後、1ヶ月以上が経過し、現在は新芽も伸び出してきたので、もう少ししたら整枝してみたいと思っています。少しは見られる姿になるかなぁ・・・・・

by haruka000s | 2007-05-19 22:59 | 文人木  

ノイバラ

a0097110_2392561.jpg


 ノイバラは山とか河原に普通に生えている樹で、古くなった幹は独特の荒れ方を見せ、野趣が好きな方には好まれている樹種でもあります。僕は、冬に赤い実が付いた枝(ドライフラワー状態)を取ってきては、花生けに入れて良く楽しんだりしています

 ノイバラの盆栽というと、通常は株立ちとか瘤状になった幹から小枝が生えているような感じのものが多く作られていて、単幹のものはあまり見かける事がありません。恐らく枝が枯れてしまうのが原因かとも思います

 この樹は、一昨年、探石に行った折りに河原で採取した樹で、そのままでも単幹に作れそうな樹でしたので、文人風の斜幹に作っています。幹模様も自然の曲で、枝も必要なところに残っていたので、これらを活かすことができたので、意外と早く形になってきました

 枝枯れを一番心配していたのですが、ヤゴ芽を早く掻き取るようにしていましたので、1本の枝枯れもすることなく、わずか2年でここまでできてきました。幹肌がまだ若いので、これから枝を立て替えながら持ち込んでいけば、良い樹になるのではないかと思っていますが、僕には、持ち込むのが面倒くさいのです(笑)

 この写真は、少し前の植え替え時に撮影したもので、現在は、頭の部分がかなり混んできて、花芽もチラホラあがってきています。もう少しすれば、花姿を見せることができますが、とりあえず、新緑の姿を見てやってください。花色は、淡いピンクで、幹もカチカチに硬く締まっていますので、あとは、鉢合わせになり、花と実の両方を楽しみたいので、瑠璃入りをした浅めの陣笠か外反にでも合わせれば完成といったところでしょうか

by haruka000s | 2007-05-01 23:11 | 文人木  

老爺柿

a0097110_21444278.jpg


20~30年くらい前は、かなり高価な柿でしたが、今では、だいぶ求めやすい価格にまで下落しているようです。この樹は、樹高65cm程度のボサボサ状態の素材でしたが、3千円程度と安価な素材でしたので、2年ほど作って、ようやく形が見えてくるようにまでなりました

あいもかわらず、下枝はみな抜いてしまい、樹冠部にある枝だけで文人風に作ってあります。樹高に比べて、ちょっと枝葉が貧弱ですが、少し作り込んでいけば、まあまあバランスはとれてくるものと思います

自生している柿は、ほとんどが手の届かないようなところに実を付けていますので、この樹も、できるだけ高い位置に実を付けようという考えもあり、他の樹から比べ、だいぶ下枝が抜いてあり、スキスキ状態です

これだけ下枝がないと、柿の高度感は増すのですが、このような樹は好き好きが極端で、たぶんほとんどの方は好まない樹形だろうとも思っていますが、このような樹であっても、僕の表現したい美意識としか言いようがなく、あえて、こんな感じの樹も好きでして
遊んでいます

写真では、差し枝が乱れていますが、キチンと直してあります
あと3作くらいすれば、まあまあ見られる樹になるかなぁ・・・

by haruka000s | 2007-04-09 21:50 | 文人木