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コハウチワカエデ

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このコハウチワカエデも山採りから作っている双幹で、一昨年から浅鉢に植え替えたものです。最初はものになりそうもないので処分しようかなとも思ったのですが、なんとなく形になりそうになってきたので、作り続けることにしました

 一番のネックは、座と根の悪さです。太い根が走っていたのを切りつめて植えたのですが、この座ではどうにもなりません。上部がなんとかなりそうなので、取り木でもして作り替えでもしてみようかなぁ・・・

 この樹の特徴は、葉の形にあり、ヤマモミジよりも全体的に丸みがあり、葉の大きさが大きいのと、枝打ちがヤマモミジよりもかなり荒いのが特徴です。葉が大きいのと、枝打ちの荒さにより、盆栽としては、あまり作られていない樹種です。たまに見かけても模様木はほとんどなく文人調の樹があるくらいで、この樹も文人調の双幹を目指していますが、枝ができにくかったり、枝枯れをおこしたりと、ちょっと手こずっているところです

 驚くのは、頂部の力が少し弱い事で、本来なら一番力がある頂部の芽力がそれほどではなく、頂部より少し下あたりにある芽に力が偏っているように思え、この周辺は胴吹き芽も旺盛に出てくるのですが、頂部の芽は弱く、弱々しい新芽が少し伸びるだけであったり、時には枯れたりしてしまい、なかなか全体の樹姿が見えてこないのが現状です

 庭木として、この樹が植えてあるのですが、その木は頂部に力があり、1年で1mくらいは平気で伸びているので、この樹種が持つ特徴ではなく、やはり、この樹に原因があるように思え、肥培管理が悪いのではと思われます(笑)。それでも、とりあえず野趣がありますので、樹型は気に入らないのですが、しばらく遊んでみようかと思います

 コハウチワカエデの他にハウチワケデというのもあり、この樹種も枝が出来にくい樹で、葉もものすごく大きいくて、山では最高に綺麗な紅葉を楽しませてくれます。さすがに、この樹の盆栽にはなかなかお目にかかることはありませんが、シンプルで野趣や風趣を好む方には、お勧め樹種の一つです。赤い葉をみているだけでも幸せな気分にさせられる樹ですので、いつかは、僕も作ってみようかなと思っています
 

by haruka000s | 2007-05-13 22:48 | 双幹  

ナナカマド

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 このナナカマドは、元々三幹のナナカマドでしたが、昨年、突然主木が枯れてしまい、とりあえず双幹にして復活させているものです

 枯れたと言っても、主木全部が枯れたわけではなく、主木の上半分だけが突然枯れてしまいました。どうして主木が枯れてしまったのか不明なのですが、気持ち悪いので根本から切除して双幹に作り直そうとしているものです。しかし、主木の根本から新しい芽が吹いてきましたので、このまま伸ばして三幹にする手もありますので、しばらくは様子見という感じでしょうか

 主木があった時は、左勝手にしていましたが、今回は右勝手の双幹にして、幹の振りを少し手直ししてあります。鉢合わせについては、三幹でしたらちょうど良い鉢の大きさでしたが、主木を失ったため少し大きめではありますが、そのうち植え替える予定です

 本場の長野県では模様木や寄せ植えに作られている事が多く、古い樹もたまに見受けられますが、この樹はまだまだ若木で、幹味がくるにはかなり持ち込みが必要になりそうです。頂部を立て替えながら細幹を維持しつつ、持ち込めればと考えています(たぶん途中で飽きてしまうと思いますが・・・笑)

 ナナカマドの見所は、白い花・実・紅葉でしょうか。この樹の特徴は、写真のとおり葉の上に花が咲く事と、実が付くようになることです。たわわに実った実は、時期になりますと葉の下に下垂してくるようになります
 このような樹種を作る上で注意したいのは、やはり樹形表現です。【花が咲くものは、一番花を美しく】【実が付くものは、一番実を美しく】見せる・・・・というのが根底にあって、それと樹姿を調和させるというのが、僕の木作りの基本です

 さて、このナナカマドですが、なぜこのような斜幹に作ったのかですが、まず『葉の上に花が咲く』という特徴を考えますと、背の高い文人調にしてしまうと、先端部分に花が咲きますので、あまり格好が良くありませんし、樹に正面から対峙した場合、花を下から見上げるようになってしまいますので、これでは綺麗に花を観賞することができません。このような花の場合、できれば目線(鑑賞者の視線)よりも下で花を見るようにしますと、花の全貌がわかって鑑賞価値も上がると思っています

 ですから、本来なら、懸崖とか半懸崖にして見ると、一番花が美しく見えるようになるのですが、いかんせんナナカマドという樹に似合う樹形ではありません。そのため、違和感の少ない斜幹にすることにより、花の咲く位置をできるだけ低くし、目線の高さに近くなります。これにより違和感なく花を見る事ができるのです

 もちろん、花も実もこだわらず、樹形にだけこだわっても何ら問題はありません。僕も、斜幹が好きだからこのような樹形にしている・・・というだけではなく、それぞれの樹が持つ特徴を活かした木作りを僕の感性で行いますと、このような樹形になってしまうという見本みたいなものです

 ただ、あまり細幹で斜幹にしてしまいますと、花が咲いたり実をつけた時に、細い幹がその重さに耐えられず下垂してしまうことが多々あります。この樹も本来は主木にだけ花を咲かせて実をつけていたのですが、主木は十円玉位の太さがあったので耐えられていましたが、現在の主木は、根本でも1.5cmくらいしかないので、針金を外しますと幹が下垂してしまいます(笑)。これでは、いくら何でも鑑賞価値がありませんので、花をとってしまわなければなりません。とはいえ、せっかくですから、実を楽しみたいと思い、針金で支えている状況です(笑)

 ナナカマドは、七回釜に入れても燃えないと言われているくらいなので堅い木と思いきや、実はそれほど堅くはなく、どちらかというとしなやかな樹ですから、少し太らせないとならないとと考えているところです

 参考までに、このような樹形を維持していくのには、3年に一度くらい樹芯を立て直していく必要があります。次回は、3~4芽ほど手前で切りつめて芯を立て替えるのですが、この時に注意したいのは、手前にある芽の立て替えにあります。細い丸幹ですから、できれば傷や傷跡すらつけたくありません。そのため、正面側に出ている枝を立て替えれば、傷跡は後ろ側に回り見えなくなりますので、そのような位置にある芽で立て替えるようにします。立て替えたい芽が裏にあるのなら、無理矢理幹をねじって正面に持ってくる場合すらあります(笑)。このようにして立て替えを続けていきますと、綺麗な幹の維持を図る事ができます

 細幹雑木の芯の立て替えは、どのような樹種であっても、基本は同じですので、このようにしておくと良いと思います。時には、樹形上は不要な芽であっても、立て替え芯候補となりそうな芽は大切に維持する場合すらありますので、芽吹きの良い樹種ならともかく、芽吹きの良く無い樹種では芽を大切に扱いたいものです

by haruka000s | 2007-05-08 22:38 | 双幹  

ヌルデ

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ヌルデは、ハゼと同じくウルシ科の植物で、ハゼノキは盆栽界でもたくさん作られていて、それなりに人気があるのですが、このヌルデは、滅多に作られていません。ハゼと同じく紅葉は綺麗ですし、それほどウルシかぶれがする事もないのですが、まずお目にかからない樹でしょう

県内には、ハゼの自生は無く、このヌルデはそこいらじゅう至る所にたくさん自生していて、ウルシ科ですから紅葉も抜群に綺麗なのに、盆栽に作る人はまずいません。恐らく、かぶれる事を嫌がったり、枝がほとんどできず棒状になってしまいますので、盆樹として見向きもされないのだろうと思われます。枝ができにくくただ棒状に伸びてしまいますので、普通の盆栽として作るのは難しそうですが、文人的には作ることができますので、作ってみました

この樹は、昨年、小苗を採取しておきポットで育成してもので、三幹にしようと3本の苗を育てていたのですが、どのように組み合わせても三幹としては樹にならなかったので、最終的に双幹にしてあります

小根を作ろうと、ポットで育成したのですが、根の状態はあまり芳しくなく、ちょっと高植えになってしまいましたが、2本の幹の根元だけを縛って植え付けてあります。このまま1年ほど培養していけば根もしっかりと活着しますので、そうしたら針金を掛けて整形していく予定です。良く見ると、このままでも見られそうな感じもしますが、ちょっと幹が流れすぎで、不安定になっています。幹を少し起こしながら、品の良い緩やかな曲にしてやろうかなと思っています

ヌルデは、山や河原など、どこにでも普通にある樹です。模様木にはなりにくい樹種ではありますが、細くヒョロヒョロッと伸びる幹の風情は、ヌルデ独特の物があり、一鉢作ってみるの良いものです

だいぶ前のことになりますが、1mくらいもあるヒョロヒョロッとしたヌルデを作った事がありますが、これはかなり好評でした。今回は双幹樹で、少し遊んでみたいと思っています。この樹は、一見すると細すぎて、こんなのが・・・・と思われるでしょうが、痩せが効いた樹になりそうで、意外と好みの樹になりそうに思っています(笑)

by haruka000s | 2007-04-28 22:51 | 双幹  

椿

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 久しぶりに椿でも作ろうかと思い、先月、椿を3本も購入してしまいました(笑)。そのうち2本は懸崖にしてしまったのですが、この樹は、双幹に作ってみました

 この椿(たぶん赤の侘び助)は、園芸店の片隅に放置されていた椿です。恐らく出荷時に生育が良くないので2本にされていたのでしょうが、売れ残ったようで260円という低価格で販売されていました。ポリポットに細く枝も少なく棒状の状態で植えられていましたので、まあ、普通の人なら見向きもされないのは当たり前なのですが、僕からすれば、この大きさ(高さ)で、この細幹は美味しく、モノになるかなと思いなんとなく購入してしまいました(笑)

 さっそく作ってみたのですが、やはり葉に対して幹が少し細すぎかもしれませんが、持ち込む事で、葉が小さくなったり、幹が少し太ってくれば、バランスが良くなりそうな感じです
 現状は、これくらいの植え位置で良いと思いますが、あと10cmほど伸びたら、少し右に傾けて植え替える予定で、小枝については、夏にでも針金をかけて「振り」を入れる予定となっています

 畑土をすべて洗い流して、この平鉢に植え替えてみました。普通は、黒のポリポットか駄温鉢に植え替え、肥培に努めるのですが、この樹は、せっかくの細幹ですから、太らすにしてもそれほどでもありませんので、このまま化粧鉢で持ち込むことにしました

 この鉢は新品ですので、とりあえず樹を植えておけば時代ものってくることから、この鉢を使っています。わずかに大きめですが、枝葉が充実してくれば、ちょうど良くなるでしょう

 自分でもつくづく思うのですが、馬鹿の一つ覚えのように、こんな細幹の盆栽ばかり好んで作っているのは、ちょっと偏った美意識かもしれません。でも、誰にでも作れる「なんちゃって盆栽」としては、面白い素材かな・・・

by haruka000s | 2007-04-15 22:12 | 双幹  

ヒョウタンボク芽吹き

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この写真は、今朝撮影した先日のヒョウタンボクです
3月に軽く剪定しておいたものが、綺麗に芽吹いてきました

最終仕上がり寸法は、現在より15cmほど伸ばしたいと考えていますので
今年も一年間は伸ばしっぱなしですので、管理は楽で良いです(笑)
そうすれば、あと3~4年くらいで完成になるかなぁ

幹の振りは、これくらいで良いかなと思っていますが
そろそろ必要な枝に、振りを入れておくくらいが
今年の作業スケジュールですから
まあ、枯らさないようにしておかなければ

by haruka000s | 2007-04-12 23:02 | 双幹  

ヒョウタンボク

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ここのところ忙しくしていまして、写真を撮る時間もありませんでしたので
冬場の写真でも・・・・

この樹はヒョウタンボクの双幹です
河原にはえていた苗を採取してきて4~5年といったところでしょうか

犀川の河原には、この樹がたくさんはえているのですが
なかなか形の良いものはなく
これは双幹に作れそうでしたので作っています

小枝ができにくい感じで、昨年一年間でも
写真のように数本の枝がピューっと伸びただけで
ほとんど枝ができません
(主幹の先端は折れてしまいました)

このまま作っても、ものになるかどうかわからないのですが
とりあえず作っています
そのうち、葉狩りでもしてみようかなと思っているところで
そうすれば、少しは小枝ができるかもしれませんね

by haruka000s | 2007-04-10 23:15 | 斜幹