2008年 09月 17日 ( 1 )

 

真柏再生・1

松柏を作るのは、慣れれば簡単だと思うのですが、初心者の方にはどうして良いのかわかりにくいところがあります。特に、頭部の作り方は知らないと、ちんぷんかんぷんで悩まれる事と思います

そこで、今回は真柏の作り方について、少し書いてみたいと思います


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今回利用するのは、この素材です。写真で見てもわかるとおり、吹き流しの双幹でしたが主幹が枯れてしまい、子幹だけが生きている状態です。前の蔵者は、主幹が枯れてしまっているのと、やはり上手に作れないとの事で嫌になってしまい、僕がもらう事になったものです。どうせくれるのなら良い素材をくれれば良いのにとは思うのですが、いつもこのようなヘンテコな素材ばかりですが、こればかりは仕方がありませんね(笑)

葉性は糸魚川のもので、まあまあ細かくなっています。葉色は若干青みが強く、この手のものは切り込んでも杉葉が出ない性のものだと思います。あまり好きな葉性ではありませんが、貰い物ですから贅沢は言っていられません(笑)

昨冬に貰って以来、当面は伸ばしっぱなしにしておき、現在のこの姿になっています。このままの姿で作っても良いし、立てて軽く作るというのもありそうですし、その中間地点で作るというのもありそうですが、今回は、場所の節約も兼ねて立てて作ってみることにしました


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とりあえず根を整理して植え替えたのがこの写真です。枯れた主幹はそのまま舎利として残しておき、子幹の中間部にある一群の葉だけで軽く作る事にしました。7号の駄鉢から5号の駄鉢に植え替えましたので、根は大幅に整理してあります


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この写真は、中間部にある葉の一群をアップで撮ったものです。一本の枝から複数の小枝が出ていますが、使う小枝は3~4本程度で頭部や枝棚に使う予定です

太い枝の上部3分の2くらいは不要になりますので、外してもかまいませんし、ジンとして残してもかまわないのですが、今回はジンとして残そうと思いますので、皮を剥いてジンにしてあります


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大幅に根の整理をし吸水量はガクンと減るはずですので、不要な枝を切除したり、上部の捨て枝(樹芯:天ジンにする予定)の葉量もかなり減らしてあります

大きめの樹なら下枝から針金を掛けて仕上げていくのですが、今回はここで紹介する事も兼ねていますので、とりあえず必要な枝(使う枝)にはすべて針金を掛けてから、作っていく事にしました

この時に注意したいのは、枝の先端まで確実に針金を掛ける事です。この後の作業は芽摘みが主な作業になるますので、先端まで針金を掛けていないと、すぐに先端部が起きあがってしまいますから、確実に先端まで針金を掛ける事が大事です

針金については、松柏だからといって必ずしも銅線を使わなければならないわけではなく、アルミ線を使ってもまったく問題はありません。今回の場合は、主な小枝にはアルミ線を使い、小さな小枝については銅線を使用しています

針金を掛けたら、下向きの葉は必要ありませんので、この時点ですべて切除しておきます。下向きに出ている葉は使う事がありませんので、先に切除しておく事が必要です

(次回へ続きます)
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by haruka000s | 2008-09-17 22:55 | 木作り