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2007年 09月 29日 ( 2 )

 

甲州野梅-01

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野梅といえば、秩父・甲州・大和・天草などが有名ですが、その中でも甲州野梅は、昔から良く知られていて、県内では専門に作っている人もいるくらいです。古木になりますと、独特の幹肌になり、何とも言えない風情の木で、昔から文人墨客には特に好まれていた樹です

野梅も産地によってさまざまな特色があるのですが、甲州野梅の特徴は、その独特の幹肌(イボイボみたいな肌になります)と、細かい枝打ちにつきます。特に細かく枝ができるという点では、最高に素晴らしい見所なのですが、難点は、花が咲き出しますと、枝が太くなったり枝打ちが荒くなる事です
細かい小枝は簡単に作る事ができるのですが、花が咲くようになってしまうと、枝が太く荒くなってしまい、せっかく丹誠を込めて作ってきたのに、また一から作り直さなければなりません。これが本種の長所でもあり短所でもあります

実生からですと、花付きも非常に悪く、20年くらいしないと花芽がつかないのもざらにあるくらい花付きが遠い樹なのですが、一旦花芽をつけ出しますと、それからは良くつくようになるのも本種の特徴と言えるかもしれません。実生からの小品盆栽では、恐らく花をつけるのは困難なくらい、花付きは悪いです

反面、細かな枝打ちは気にせず、花だけを楽しむのであれば、それほど難しく考える事はなく、普通の梅と同じように楽しむ事ができるのも良いところです。そのように作るのには、実生からですと時間がかかりすぎますので、開花枝を挿して作るようにすれば、花付きも早く普通の野梅と同じように楽しむ事ができますので、挿し木からの小品盆栽には向いているように思います

この写真は、「これは、枝垂れ気味の白が咲く」と言ってもらった枝を4年前に挿して作っているものです。昨年から花は咲き出したのですが、まったく枝垂れる気配はなく、ただの甲州野梅になってしまいました(笑)。挿し木して活着した苗を知人に分けたのも同じで、普通の野梅になってしまったそうです


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まあ、枝垂れないからといって、盆栽としての価値が無くなるわけではありませんので、とりあえず、作っているもので、先日、幹と枝に針金を掛けてみました。最終的には、懸崖~半懸崖樹形を目指しており、将来的には、赤丸で囲んだ部分だけで枝作りをしていくか、もう少し樹芯を伸ばして、その先で作っていきますと、なかなか洒落た樹になるのではないかと考えています

今は、樹勢をつけているため、ほとんど剪定もしませんし、葉刈りもまったくしていなく、花後の春先に軽く剪定をするだけです。今後も2年間ほど同じように管理していけば、幹もほど良く太り、芯先も充実してきますので、不要な枝を整理して、剪定→葉刈りを繰り返していけば、細かな枝打ちをしながらも花を楽しむ事ができる樹に作る事ができます

この樹形ですと、最終的には、樹芯をほんの少しだけ下げ気味にして、伸び出す小枝は少し上向きにして作っていきますと、野梅の雰囲気が出て良くなりそうですので、最終的には、少し樹芯を下げて作る事になると思います

by haruka000s | 2007-09-29 22:44 | 懸崖  

ワイルドオーツ

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今夏の猛暑で、添え草をたくさん枯らしてしまいましたので、少し作る事にしました。そのため、久しぶりに園芸屋さんを覗いたのですが、見た事も聞いた事もない花がたくさんありました(笑)

園芸屋さんと言いますと、昔は山取りの草物や、普通の山野草がメインだったのですが、その後は、山野草の変異種や交配種が続々と登場してきて、現在では、それに外国産品種がたくさん加わって、名前を見ても知らない品種ばかりで、聞いてみると原産地は中国・韓国・ヨーロッパなどなど、園芸の世界も国際がかなり進んでいる状況には、ちょっと驚かされました

山野草を主役にするにしても、水石や盆栽の添えとして使うのにも、国産種でなければダメという事はなく、花に風情があったり、草姿が美しければ、主役としても添えとしても使う事ができますので、基本的には、外国産種でも作っています。今回も5種類ほど気に入ったのを購入してきて作る事にしました

本日紹介するのは、ワイルドオーツという草です。小判草というような感じですが、多年草と言う事も僕には良かったので、一鉢作る事にしました。小判草は、茎が細くて風に揺らぐような様が良かったのですが、このワイルドオーツは、真っ直ぐピッと茎が伸び立ち、ヨシやカリヤスみたいな感じです

これであれば、水石の添えにも使えそうなので、1ポット購入してきて作ってみました。このような感じで持ち込めれば、なかなか良い雰囲気になりそうですが、これは、中途半端な大きめなため、主役としては小さすぎますし、添えの草物としては、ちょっとボリュームがありすぎでしょうか、それでも、我が家の玄関に飾ったり、水石展などでの添えとして使うのには、ちょうど良いくらいの感じです

実生もできるという事なので、来年には小さな鉢で作って、添え草になるようにしてみたい草でもあります。特に水石の添えとしては、かなり有望そうな草ですので、楽しみにしています

この草のようにピンと多数の茎が伸びる草については、鉢合わせが難しいのですが、今回はこの鉢に植え付けてみました。ちょっとヘンテコな形状の鉢で使いにくい鉢なのですが、この草にはピッタリで、良く似合っています。まだ植え付けたばかりですので、鉢に馴染んでいませんが、来春になって新芽が伸びるのを、今から楽しみにしています

by haruka000s | 2007-09-29 00:36 | 山野草