2007年 07月 28日 ( 1 )

 

棚場

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 なんとも奇妙な光景なのですが、これが僕の棚の一部です

 この場所は、赤松が多く写っていますが、見てのとおりいずれも細幹でヒョロヒョロの樹ばかりで、おまけにクネクネした樹も多く、普通に盆栽を楽しんでいられる人からすると、かなり珍妙に見えてしまうと思いますが、これがうちの棚です(笑)

 何と申しましょうか、まさに文人軍団とも言えるような文人木ばかりでして、見方によっては、ちょっと異様かもしれません(笑)。もちろん、細幹の樹ばかり作っているわけではありませんが、やはり細い樹が好きなので、このような樹が多くなってしまいます

 また、細ければ何でも良いというわけではなく、「細さが効いている」樹が好きなので、幹径と樹高のバランス・枝の細さなどが調和していませんと、幹の細さが効きませんし、軽く洒脱な樹形にしなければ、細幹も活きてきません。そのような事を考え合わせますと、まずそれにあった素材は少ないのが難点です

 素材が少ないだけならまだしも、一番の難点は成長の遅さです。成長が旺盛な雑木なら、芽摘みや葉狩り、あるいは剪定などを通して、かなりの成果が期待できるのですが、一年に一芽しか伸びない松類でシンパクのように一芽作りをしようとしますと、途方もなく長い時間が掛かってしまうのが、最大の難点ですね

 それゆえ、一芽しかない素材を仕上げようとすると、10年以上掛かってしまう事などざらにあり、このことも素材生産や盆栽作りとしても嫌われる原因の一つでしょう。逆を言えば、そんなに面倒な樹だからこそ、作り込んでいくという楽しみもあり、思ったように仕上がった時は、何とも言えない達成感を味わうことができます

 赤松の文人木は、細くても高価な事は良く知られているところですが、本当に良い樹は、一芽二芽くらいから作り込んでいっている樹が多いので、途方もない時間が掛かっているわけですから、高価なのも仕方がありませんね。もちろん、うちにあるのは、山取りの若い苗木から作っているものばかりですので、極めて安価な樹ばかりです(笑)

 真ん中ほどに置いてある小さな如雨露みたいなものは、差し水用のもので、夏場などに乾きの早い樹に、これで拾い水をしています
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by haruka000s | 2007-07-28 23:38 | その他