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赤松実生-4

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写真の樹は、45cmくらいの樹ですが、このように少し大きめサイズの作り方については、一番簡単で誰でもできます

赤松の素材を購入しても、なかなか思うように枝ができずにお悩みの方もいるかと思います。松柏類はなかなか芽が吹かずに、枝作りをするのに困る樹種の筆頭ですが、芽を吹かすのには、やはり樹勢をつけておく事が大事です

前述したように、実生から育てる場合はできるだけ植え替えをせずに育てていますと、毎年確実に樹勢はあがっていきます。その樹勢を維持したまま、樹芯や枝の切り込みを行えば芽がたくさん吹いてきますので、その芽を利用して作っていくのが、一番重要なポイントです

樹勢がのっていない時に切り込んだりしても、なかなか胴吹きはしてくれませんし、ましてや樹を作り始めようと針金掛けなどをしまうと、樹勢が落ちてしまい芽の胴吹きなどはあまり期待できません

ですから、樹勢を維持しながら切り込む事が大事で、そのためには不必要な植え替えは絶対に避けたり、徹底的に肥培をするのです。そうしておきますと、切り込んだ時に、旺盛な胴吹きをしますし、その後も、毎年胴吹きをしてくれるのです

そして、ある程度の枝数ができた時点で、仕立て鉢なりに植え替えを行い、ゆっくりと小枝を仕上げていく感じがベストではないかと思います。それまでは、緩めの鉢で充分に樹勢をつけておきますと、枝作りに困る事はありません

ところが、先に仕立て鉢に植え替えてしまいますと、どうしてもかなりの根量を減らしてしまいますので、樹勢は落ちてしまい胴吹きもあまり期待できないので、木作りも遅れてしまいます

ちょっとした事ですが、この手順を前後させてしまっている人が結構多いのが、松類は難しいと言われている一端ではないかと思います
あくまでも、樹勢をつけおいてから切り込み、ある程度枝ができてから仕立て鉢なり本鉢に植え替えるという手順だけ守ってもらえば、枝作りの困ることなく、ここまでは雑木感覚で作る事ができるのも、実生作りの面白さではないかと思っています

1枚目の写真は、今年の春先に切り込みをした木ですが、切り込む前の状態です。長い蝋燭芽が伸び出していて、樹勢がのっていることがこれでもわかると思います。これくらい樹勢がのっていますと、胴吹きも旺盛になりますので、適度な位置で切り込んでやりますとあっという間に枝数が増えてきます


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2枚目の写真は、樹芯と枝を切り込んだ状況です(切り込むと言うよりも、ただ蝋燭芽を折り取っただけです(笑)。50cm前後のサイズに仕上げようと思っている樹なので、このような切り込みになっています
当たり前の事ですが、もう少し小さいものを作る場合は、前年に切り込めば良いわけですし、もう少し大きくしたい場合は、このまま新芽を伸ばしておき、必要な長さになったら切り込めば同じ状態になります

写真中に赤の矢印がありますが、これは前年に枝を抜いておいた箇所で、これから肉巻きをさせる予定となっているところです


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そうして、切り込みが終わって新芽が吹いてきた現在の状態が3枚目の写真です。樹芯先端部や各枝だけでなく、あちこちから胴吹きしているのがわかると思います。写真ではわかりにくいのですが、枝数だけで言いますと、わずか数ヶ月で一気に数倍になっています。来春になったら、伸び出してきた蝋燭芽を、再び折りとりますので、さらに枝数は増しますので、自由自在に枝配置をすることができるようになるはずです

このような作り方が、実生から樹勢を付けていく作りであれば簡単にできますので、枝作りが難しいと思われている赤松であっても、それほど枝に困らず作ることができるのが、実生の作りの早さであり良さではないかと思っています

どうしてもある特定の位置に芽を出したいというのであれば、その部分だけ葉を残しておき、周囲の葉を切り取ってしまいますと、残した葉が芽になりますので、日光を当てておけば、良い枝になっていきますので、心配することなく作る事ができます

by haruka000s | 2007-11-06 22:12 | 木作り  

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