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板幹


真柏の場合、板幹にするよりも一般的には、幹を癒着させるような感じで太らせておいてから、その幹の一部を削って舎利にするような事が多く、団子状に太らせて癒着させ削った作品などがしばしば見受けられはするものの、小品やミニでの板幹は、思った以上に少ないように感じています


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先日、真柏の板幹を目指して皮を剥くような記事を書きましたが、あのような感じで板幹になるのか?・・・と不思議に思っている方も多いと思います

上の写真は、先日掲載したものです。さすがに、この上の写真だけを見れば、「これが板幹になるの?・・・」と、ほとんどの人が疑問に思われるでしょう。僕も昔はそうでしたから(笑)

ここのところ、PCが少し重くなってきたように感じたので、先日ファイルや画像の整理をしていたところ、3年程前の古い画像が出てきましたので、ちょっと紹介したいと思います


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この写真は、この真柏を板幹にしようと3年程前に初めて削った時のもので、見てのとおり、最初の画像とほとんど同じような状態であるのがわかると思います。幹の太さも、同じくらいだったと思います

普通、このような感じで削れば単純に舎利を入れただけのように思えてしまいます。こんなのが板幹になるとは誰しも思えないだろうと・・・


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この写真は、ほんの少し前に同じ木を撮影したものです

2枚目の状態から3年が経過したものです。姿形はあまり良くありませんが、かなりの板幹になりつつあるのはわかると思います

板幹を作る手順は非常に単純で、両端に水吸いを作っておき、これを太らせては削り太らせては削りと繰り返していくうちに幹はその方向だけに太っていきますので、最終的に板幹になっていくことになります

この木も、最初は現在ある水吸いの反対側にもう1本水吸いが作ってあり両端を太らせていたのですが、一昨年、削りを失敗してしまいこちらの水吸いは枯れてしまい、現在は1本の水吸いだけで板幹を作っている最中です


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この写真は、板幹にしようとしている部分を横から撮影したものです

だいぶ板っぽくなってきましたが、水吸いがすでに根張りに当たってしまっていますし、水吸いの位置も良くなくて、イマイチという感じはありますが、何となく見られるようにはなるでしょう

違うように作る予定でしたが、もう1本あった水吸いをすぐに切断してしまったので、このようななってしまいました。それ以降、水吸いを作る時には慎重にやるよう自戒の意味を込めて作っている木です


1枚目の写真は、ただ捩っておいて軽く舎利を入れただけの、ただの変哲もない真柏ではありますが、仕上がりを予定している5年後くらいには、板幹の幅が5cm前後になる播幹の木になる予定なのですが、あとは僕の管理次第ということになります(笑)

by haruka000s | 2010-03-13 00:36 | 木作り  

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