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西湖アシ

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前回は、失敗してしまったトクサでしたが、こちらは、まあまあ思ったとおりにできた西湖アシです

夏場が忙しかったため、ろくな手入れもできずハカマも綺麗に取ってなかったので、茎が綺麗な紫色に染まることなく、イマイチの色になってしまいましたし、夏場の水切れのせいでコケも死んでしまい、状態はそれほど良くないのですが、全体の感じとしては、それほど悪くないのではないかと思っています

フトイやホソイの次くらいに好きなのがこの草で、大小数鉢作っているのですが、これは、写真のとおり根洗いに作っているものです。これをサンマ皿をでっかくしたような皿鉢と、短冊型の平卓と取り合わせてみました



実は、この根洗いは今冬に枯らしてしまったものなのですが、捨てるのがもったいないので、西湖アシの根を何本か植え込み直して作り直している最中なのです(笑)

ここまで回復してもらえると、何となく嬉しいですね
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by haruka000s | 2008-09-15 23:56 | 山野草  

夏草の手入れ

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忙しさにかまけていたら、草物が人には見せられないくらい、とんでもない状態になっていました(笑)

今日は山に遊びに行っていたのですが、途中から雨になり早く帰ってきましたので、草物の手入れをしてみました

とは言っても、すべての草物の手入れをしたわけではなく、そろそろ夏草が恋しい季節になってきましたので、これから活躍してくれそうなフトイとアンペライ2鉢の手入れしてみました

イグサの仲間のように天突きになる草物は、一番好きな草でして、夏になるとアプローチや玄関に飾って涼を楽しんでいて、大袈裟に言えば生活に欠かせない草もであります(笑)。その中でも一番好きなのはフトイで、箸みたいな茎が直立する様は何とも言えず涼しげで、凛とした美しさを感じます

アンペライについては、堅い茎で綺麗に直立するので、これもイグサの仲間とは違った硬質感があり、草物としてみると柔ではなく剛の草で、草物独特の優しさはありませんが、無機的な美しさを感じさせ、これはこれで良いものです

この2鉢とも尺鉢で作っていますので、手入れをするのも意外と面倒でして、不要な葉を切除したり、袴を取っただけでこんなにゴミが出てしまいました。ちょっとした盆栽の手入れをしたくらいの分量です

春先から少しずつでも手を入れておけばこんなに酷いことにはならなかったのですが、放置しておいたツケですね

まだ、お見せできる状態ではありませんので、見られるようにでもなったら、どちらかを紹介することにします
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by haruka000s | 2008-06-21 23:40 | 山野草  

ワイルドオーツ

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今夏の猛暑で、添え草をたくさん枯らしてしまいましたので、少し作る事にしました。そのため、久しぶりに園芸屋さんを覗いたのですが、見た事も聞いた事もない花がたくさんありました(笑)

園芸屋さんと言いますと、昔は山取りの草物や、普通の山野草がメインだったのですが、その後は、山野草の変異種や交配種が続々と登場してきて、現在では、それに外国産品種がたくさん加わって、名前を見ても知らない品種ばかりで、聞いてみると原産地は中国・韓国・ヨーロッパなどなど、園芸の世界も国際がかなり進んでいる状況には、ちょっと驚かされました

山野草を主役にするにしても、水石や盆栽の添えとして使うのにも、国産種でなければダメという事はなく、花に風情があったり、草姿が美しければ、主役としても添えとしても使う事ができますので、基本的には、外国産種でも作っています。今回も5種類ほど気に入ったのを購入してきて作る事にしました

本日紹介するのは、ワイルドオーツという草です。小判草というような感じですが、多年草と言う事も僕には良かったので、一鉢作る事にしました。小判草は、茎が細くて風に揺らぐような様が良かったのですが、このワイルドオーツは、真っ直ぐピッと茎が伸び立ち、ヨシやカリヤスみたいな感じです

これであれば、水石の添えにも使えそうなので、1ポット購入してきて作ってみました。このような感じで持ち込めれば、なかなか良い雰囲気になりそうですが、これは、中途半端な大きめなため、主役としては小さすぎますし、添えの草物としては、ちょっとボリュームがありすぎでしょうか、それでも、我が家の玄関に飾ったり、水石展などでの添えとして使うのには、ちょうど良いくらいの感じです

実生もできるという事なので、来年には小さな鉢で作って、添え草になるようにしてみたい草でもあります。特に水石の添えとしては、かなり有望そうな草ですので、楽しみにしています

この草のようにピンと多数の茎が伸びる草については、鉢合わせが難しいのですが、今回はこの鉢に植え付けてみました。ちょっとヘンテコな形状の鉢で使いにくい鉢なのですが、この草にはピッタリで、良く似合っています。まだ植え付けたばかりですので、鉢に馴染んでいませんが、来春になって新芽が伸びるのを、今から楽しみにしています
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by haruka000s | 2007-09-29 00:36 | 山野草  

コガネシダ

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山野草の仲間では、イグサの仲間とともに好きなのがシダ類です

イグサの仲間については、草姿のシンプルなところが好きなのですが、シダ類が好きなのは、花は咲きませんので華やかさはありませんが、地味ながらもフワリと優しい草姿になるところが好きで、いくつか作っています

シダの中でも一番好きなのはコガネシダです短葉で締まった草姿になるだけでなく、フンワリと優しい姿は美しいだけでなく、柔らかさをも合わせ持っているため、添え草に使うのには最適です

この平石付けも、今春に仕込んだものなのですが、もちろん思うように増えてはくれず、ケト土を付けたところにビッシリとはびこって鑑賞できるまでには、もう少し時間がかかりそうです

それでも、フワッとした優しい草姿はこれだけでもわかってもらえると思います。これが石一杯に広がりますと、かなり綺麗になりそうです

このシダは、秋になりますとシダに似合わず種子(?)みたいなものを葉先につけますので、それを採取してあらかじめ貼っておいたコケの上にでも蒔いておきますと、けっこう発芽しますので、株の増殖と種の播種で、2~3年くらいで鑑賞できる鉢にできればと考えています
石幅は25cmくらいです


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こちらの株は根洗いにしたものです。夏に水切れをさせてしまったので、柔らかい枝葉がみな堅くなってしまい、このような状況になってしまいました(笑)。この株は、滝石とか剣山型の山型石と取り合わせるために作っている鉢で、結構良い添えになります
受け皿の幅は15cmくらいです


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こちらの鉢は、ミニ鉢で作っているもので、ちょと鈍くさい感じになっているのですが、来春からミニの根洗いにする予定のものです。赤松やシンパクの小品文人に合わせようと作っているもので、剛毅で濃い緑色をした松柏の葉と優しいシダの取り合わせは、なかなか良いものでして、かなり良い取り合わせになるものと思っています
鉢幅は4cmくらいです

このような感じで、他にも3鉢ほど作っているのですが、機会がありましたらご紹介したいと思います
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by haruka000s | 2007-09-09 22:40 | 山野草  

西湖アシ

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 今夜半過ぎに台風が当地に再接近するということで、夜帰ってきてからさきほど棚上にあり確実に倒れるだろうと思う盆栽を棚下に下ろしていましたら、この鉢がありましたので、今日はこの鉢について、少し書いてみることにします

 これは西湖アシです。その名称のとおり富士五湖の一つである西湖にあったアシのようなのですが、20年ほどまえに探しに行ったことがあったのですが、同じものは見つからなかったので、今では、西湖には無いと思われます。西湖アシとは言っても、その特徴はたいしたことはなく、茎が赤みを帯びるというだけで、普通のアシと何ら変わりがあるものではありません

 それでも大事なのは、【茎が赤くなる】ということで、いわゆる【赤軸】と呼ばれている性質のものです。草本類のほとんどは、茎も葉も緑色をして

いますが、時に茎だが赤くなったり黒くなったりするものは、それぞれ【赤軸】【黒軸】と称され、緑の葉と茎の色(赤・黒)の対比が良く、鑑賞価値

は高いものになっています。特にイネ目の植物には、良く出現する形質のようで、黒軸カリヤスとか黒軸アジサイなどが園芸品種としては良く知られて

いますが、山に行って気を付けてみていますと、黒軸のススキがあったり、赤軸のオギがあったりと、いくつか散見することができます

 西湖アシは。その草姿も好きですし、赤軸になるのも気に入っていますので、好んで作っています。この鉢は、何鉢かあるうちの一鉢で、鉢径は6c

m樹高は47cmくらいの小さなものです。写真を見てもわかるとおり、夏に水切れをしてしまい葉が枯れてしまったり、茎がへんてこな方向に伸び出

したりと、とても飾れる状態では無いように見えます

 盆栽では絶対に飾ることができない状態なのですが、西湖アシの良いところは、こんな状態でも1ヶ月もすれば、飾れる状態に復活してしまうところ

です(たぶん:笑)・・・・・ということで、このへんてこな鉢が1ヶ月で飾ることができる位に復活させることができるかどうか、ちょっと実験をし

てみたいと思います

 今日は、9月6日ですので、10月初旬までには、なんとか頑張って飾れるようにしてみたいと思いますが、実はできるかどうか自分自身も半信半疑

なのです(笑)。上手くいきましたら、拍手喝采をお願いいたします
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by haruka000s | 2007-09-06 22:55 | 木作り  

紅アシ

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この鉢は、紅アシで、持ち込みは4~5年くらいでしょうか。ここ2年くらいは、茎が伸びても6~7cmくらいにしかなりません(笑)。とはいえ、元々根洗いにしようと育てていたので、こんな似合わない鉢に植えられています

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今日も朝から雨が降っていましたので、たまってしまった用事を足しながら、合間に、100均一に出かけ、受け皿を大量に買ってきまして、根洗いを作ろうと思っていた株を、鉢から抜いて根洗いに仕立て直してました

山野草でも、鉢に植えてからの持ち込みは大事なのですが、あまり持ち込んでしまっても、その草の持つ風情が失われてしまい、逆に鑑賞価値が下がってしまうものもたくさんあります
鉢に植えてしまった山野草の鑑賞時期は、そのほとんどが2~3年といったところでしょう。もちろん、もっと持ち込んで良くなる物もありますが、ほとんどが2~3年を過ぎますと、だんだん悪くなっていきます

特にイネ科の植物はダメですね。肝心の丈が、まったく伸びてくれなくなってしまいます。そんな時助かるのが 根洗い です。不思議なことに、根洗いにしますと、また丈が伸びるようになりますので、寸詰まりになってしまう草は、最後は、すべて根洗いにしています(笑)

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この写真に写っている左の株も紅アシで、2年くらい前に株分けをして植え付けたものです。両者の丈を比べてもらえば、生育の違いは一目瞭然で、とても右の状態では鑑賞価値などありませんね
あと1~2年もすれば、左の鉢も同じようになってしまいますので、こちらもそのうち根洗いになります。こちらの株は、根を玉状にした形にしようと、少し深めの鉢に植えてあります。アシの類は、本来なら、根を横広に作った方が似合うのですが、このような玉状にしたものでも似合いますので、左の鉢は、そのような姿を狙っているのですが、どうなるやら・・・・・
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by haruka000s | 2007-06-10 23:38 | 山野草  

紀州オギ

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イグサ・トクサ・アシ・カリヤスなどのように、真っ直ぐ伸びる草が好きで、床飾りにする主役や水石・盆栽の添え用にと、いろいろと作っています。綺麗な花が咲くわけでもなく、あまりにも地味な草ではありますが、渋さという面ではピカイチだと思っています

特に、フトイ・西湖アシ・ススキなどは、床飾りの主役にしますと、良い鉢なですと、う~ん・・・・と唸りたくなるくらいで、本当は、フトイか西湖アシでも飾りたかったところなのですが、両者ともそれぞれ大鉢で2鉢も作っているのにかかわらず、春先から調子が悪く飾れる状態ではありませんので、とりあえず紀州オギを飾ってみました

本当は、河原に普通に生えているオギが好きなのですが、鉢に入れますと、なかなか思ったように作れなくて、いつしかあきらめて、紀州オギや台湾オギを作っています。オギの仲間も、茎は真っ直ぐ伸びるのですが、だんだん枝垂れるような感じになってしまいます。フワッと株が開く姿も、それほどそれほど悪くありませんので、ちょっと紹介してみます

オギの類は、細長く伸びながら垂れるようになりますので、盆栽で言うところの懸崖状になってしまいます。そのため、その風情を活かすのには、2つの方法があり、一つは普通の鉢に植えて、懸崖卓で鑑賞する方法です。この飾り方が一般的で、ほとんどの方がこのように作っている事と思います。もう一つの方法は、懸崖鉢に植えて地板で飾る方法です

写真の鉢は、これから茎が伸びる前の段階ですので、まだ茎が垂れていませんが、これから夏になりますと、ぐんぐんと茎を伸ばしては、垂れながら花をつけていきます。この鉢は、正式には懸崖鉢ではありませんが、まあまあ丈の高い鉢となっていますので、もう少しすると懸崖鉢と同様の風情を楽しむことができます

まだ茎は垂れていませんし、花穂もあがっていませんが、これくらいの状態でも、充分鑑賞価値はありますので、飾って楽しんでいます。特に、今日のような雨降りの日には、このような姿の草が鬱陶しさを吹き飛ばしてくれて、気持ちも良くなります(笑)

大事なのは、地板に飾る事ですね。良く懸崖だからといって懸崖鉢に植えられたものを懸崖卓や中卓で飾る人がいますが、絶対に合う事はありません。不安定になってしまうだけで、見る人に安心感を与える事はありませんから、丈の高い鉢を使う場合は、地板を使う事をお勧めします。平卓でもダメではありませんが、やはり地板の方が優っていますので、このような物を鑑賞する場合は、地板を使って鑑賞したいものです
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by haruka000s | 2007-06-09 23:06 | 山野草  

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 蕗(フキ)と言えば有名なのは、秋田ブキという種類で、非常に大きくなるのが特徴で、子供の背丈ぐらいの大きさになり、急な雨が降れば傘代わりにできるくらい茎や葉が大きな蕗があります。だいぶ前になりますが、東北に行った時に農家でこの蕗を数株わけてもらい、家に植えた事があるのですが、あまりにでっかくなりすぎて、邪魔になってしまいまた掘りあげて知人に差し上げたくらいです(今は、山間部の田圃でこの蕗も大きく育っています)

 栽培されているのは、大概が普通の蕗で、山野にあるノブキから選別されたもので、背丈が良く伸びたり、早く増殖するものなどが選別されて、作られるようになっています。特に、近年では、山菜を食す人も増えるに従い、蕗の栽培面積も全国的には増加しているのではないでしょうか

 数年前、『この蕗は、早生の蕗で高知県から取り寄せた株だけど、良いかどうか作ってくれないか?』と知人に頼まれ、2株もらって駄鉢で育てていました。今の家に引っ越したので、今度は家の裏手に植え付けておいたところ、けっこう増殖してしまい、我が家の貴重な食糧源であるアスパラ畑(とはいっても半坪ほどですが)にまで浸食してしまい、このまま放置してしまうと、面倒な事になると思い、整理する事としました

 整理すると言っても、せっかく個体選別された蕗ですので、すべて処分してしまうのでは、ちょっともったいないかなぁ・・・と思い。影響の少なさそうな数株はそのまま放置しておき、掘り採った株についても、すべて処分するのではなく、少し植え付けてみました

 尺鉢ですので、そこそこの芽数を植え付けることができたので、これが、来春にすべて蕗の薹にでもなれば、かなり見応えがあるのですが、植え付け時に確認したところ、来春蕗の薹が出そうな株は3~4株しかなく、きっと寂しいものになりそうです

 それでも、蕗の草姿も、野趣があってそれほど悪いものではありませんし、夏などは、意外と涼しげで良いものです。蕗を大鉢で作るのは、初めてではなく、20年振りくらいになります。記憶は定かではありませんが、欲しがる方がいたので、この鉢は、その方に差し上げたように記憶しています。今回の鉢はどうなるやら、少し心配しているのですが、まあ、庭が綺麗になっただけでも良しとすることにします(笑)

 ちなみに、添え用に小鉢で作っているのもあり、葉は多少大きくなってしまいますが、添えに使う事はできますので、興味のある方は、小鉢ででも作ってみてください。持ち込んで根洗いにでもしますとなかなか格好いいですよ
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by haruka000s | 2007-05-14 22:51 | 山野草  

丹頂草

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 丹頂草は、正式名はイワヤツデで、春先の山野草として、親しまれている野草で、この時期になると目を引く野草です

 花茎が立ち上がって咲く様が丹頂鶴に似ているので、その和名が付けられていて、その名のとおり、花茎が立ち上がっている姿に特徴があります。一般的な普通種、大型になる種、矮性種の3種類があるみたいですが、僕は普通種を主役用と添え用の2種類の大きさで作っています

 この草を主役として飾る場合は、花茎が立ち上がる様子を綺麗に表現するため、浅鉢で広めに作るよう心がけていまして、写真の鉢は八寸の平鉢に植え込み10年ほど経過したものです。だんだん、望んでいた感じになってきたのですが、これを一間の床の間に置いてみますと、やはり、ちょっと小さめで、一間幅の床の間には少し弱すぎな感じです。平鉢で低植えをしていますので、株のボリュームもないので、これは仕方がありません。そろそろ一尺くらいの平鉢に植え替え、養成していこうかなと考えているところです

 瑠璃の丸鉢か楕円でにも植えかえますと、さらに良くなりそうですが、このように焼き締めの鉢も野趣ある感じがして捨てがたいですね。一番良いと思うのは、瑠璃の楕円だと思っているのですが、面倒なのでこのまま根洗いにでもしてしまおうと考えています(笑)
 


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 2枚目の写真は、添え用に小さく作っている鉢です。こちらは、あくまでも添え用ですので、使いやすいようにと、根茎を少し団子状に盛り上げて植え、花茎を斜めに出すようにして形を整えるようにしています。株にちょっとボリュームを持たせるように作る事により、添えとして使いやすい形状になってくるからです

 僕の場合、同じ草であっても、ただ漫然と作っているわけではなく、このように主役と添えを作り分けています。もちろん、どんな草でも作り分けているわけではありませんし、鉢の大小(主役か添えか)にかかわらず同じように作っているのがほとんどではありますが、希にこのように作り分けをする場合があります

 ご存じのとおり、この草の特徴は、持ち込めば持ち込むほど根茎が盛り上がって、瘤状になっていき、そこから芽や葉が出たりします。その風情がこの草の特徴なので、この草を作っている大部分の方は、この根茎を見所とするため、あえて高植えみたいにして、根茎を見せるように作っています。僕の場合、鉢の上に巨大な根茎が見えるような感じのものは、風情を感じる事はできても、美しさをそれほど感じる事ができず、あまり好きではありません

 どちらかというと、花茎がスーッと立ち上がって花が咲いている姿がこの草の一番の見所と思っていますので、平鉢で浅く広めに作って、花茎が立ち上がる様を美しく見えるように作っているのです。もちろん、添え専用に作る場合は、形状重視で作っていますので、どのような石にも合わせやすい形に作っています。たかが草ではありますが、同じ草をつくるのにでも、これほど正反対の美の表現方法があるという事が、盆栽や山野草などの植物の面白さや奥深さではないでしょうか

 盆栽・山野草・水石などは、『古さ』が尊ばれている傾向にあります。もちろん古さも大事ですが、それと同等かそれ以上に大事なのが『美』ではないかと考えています。古くはあっても美しさがないため盆栽になり得ない樹はたくさんあります。それとは逆に、古さは足りないが形が整い、一定の美しさを感じさせ盆栽になっているものはたくさんあります。基本は鑑賞するものですから、やはりある一定以上の美を併せ持つ事が必要だと考えています

 書家さんや画家さんが、字や絵で自分の考えている美を表現するように、盆栽や山野草においても、ただ漫然と作るのではなく、自分の美意識を表現するようになってくれば、この世界も面白くなってくると考えているのですが、こればかりは、人それぞれですから、どうしようもありません。そこまでこだわることもないでしょうと言われそうです(笑)。しかし、漫然と作ろうが、自分の感性に従って作ろうが、管理する手間はまったく同じですから、どうせ手間を掛けるのなら、より美しくなった方が良いとは思っています
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by haruka000s | 2007-04-21 23:12 | 山野草