実生 

どんな素晴らしい盆栽でも、最初は実生か挿し木から作られています
取り木というのもありますが、メインは前者の二つでしょう
昨日も書きましたが、この樹は赤肌の赤松を目指しています

盆栽を作るのなら、専門の素材を購入して作るのが一番の近道なのですが
小品盆栽やなんちゃって盆栽を作るのなら、実生や挿し木からでも充分作ることができます
実生や挿し木から作るのは、それなりに時間はかかりますが
自分の好きなように作ることができるという楽しみもあります

今日は、実生作りの初歩を少し書いてみることにします

盆栽や山野草といっても、そのほとんどは特別なものではなく
言ってみれば普通の植物でしかありません
盆栽作りも山野草栽培においても、一番重要な事は
【植物の生理現象】を理解することにつきると思っています
どうせ栽培するのなら、効率的効果的に栽培する方が
栽培成績も良くなりますので、最初は植物生理を覚えておくと
栽培する楽しみも倍増して良いかなと思っています

実生から作るとなると、盆栽雑誌や盆栽の本などには
「赤玉土で実生床作り」「種を水に浸す」「発芽したら翌年に直根を切る」
「赤玉などの用土に植え込む」「油粕などの肥料を与える」・・・
などと決まって書いてあります
これはこれで、間違いではないのですが
もっと効率の良い栽培方法もありますので、紹介したいと思います

最初に行う実生床についてですが
ほとんどの方は、赤玉土で実生床を作って播種していることと思いますが
僕は、赤玉は使わず、園芸店やホームセンターで売っている
「野菜苗を実生する専門の土」を使っています
なぜならば、発芽させる事と、その後の生育を考えますと
赤玉よりも、野菜苗作り専門の用土の方がはるかに優れているからです

種子は発芽する時には、根から発根し、その後に芽が伸び始めます
赤玉は養分を含んでいませんが、野菜苗作りの土はあらかじめある程度の養分を含んでいますので
発根した時点から養分を吸収することになり、芽出しもかなり良くなるばかりか
その後の生育などは、段違いに違います
さらには、生育が良くなるだけでなく
水分の吸収量も多いので、赤玉よりも発芽率も高まります

赤玉で発芽させても、その後の施肥等の管理が良ければ
そこそこの生育は期待できるので、一概に野菜専門用土が優れているとは
言い切れない部分もあるのですが、施肥管理が上手にできない人にとっては
間違いなく野菜専門用土の方が良いです
しかも、発芽後に施肥することせずに、誰でもかなりの生育が期待できるからです
普通の人ですと、1年で倍くらいの生育が期待できますので
興味のある方は、ぜひお試し下さい
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# by haruka000s | 2007-04-03 22:40 | 肥培管理  

赤松 実生

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写真の赤松は、2年前に実生して、昨年、直根を切りポットで一年間養成した小苗です

赤松は私の住んでいる山梨では、恐らく数百万本単位で山野に自生している
珍しくもない、ごく一般に見られる普通種です
その気になれば、いくらでも山採りもできますから
本格的な盆栽にしようと思ったら、山採りをするのですが
今回は、種から作ろうと思い実生してみました

赤松・・・というと樹肌が赤い松を連想します
山に普通に生えている樹や庭園樹・公園に植栽されている樹を見ますと
やはり普通に赤く見えるのが一般的なのですが
不思議な事に盆栽になっている赤松で、肌が赤い物は珍しく
肌が荒れている古木はよく見かけるのですが
肌が荒れずに強い赤みだけを持っている盆栽は、本当に数が少ないもので
小品盆栽では皆無に等しいくらいでしょう

このことは、その樹種が持つ性質によるもので
ほとんどの赤松は、加齢とともに肌が荒れてくるのが普通です
肌が荒れずに赤みだけを持っている盆栽は、もの凄く珍しく
今までに数本しか見た事がないくらいです

この樹種が持つそれぞれの性質として特徴的なものは
花色の違いなどが代表的なものです
同じ樹種でありながら、白花・ピンク花・赤花が咲いたりするのが
その代表的な性質の違いかもしれません
梅などは、花色が違うだけでなく、一重や八重咲きなどの咲き方の違い
咲き分け花が咲いたり、枝垂れがあったりと
バラエティーに富んでいますが、これも梅という樹種が持ちあわせている特徴を
それぞれに活かしたものです
梅は江戸時代前期から日本人に親しまれている古典園芸植物の一つですから
優良な個体選別がされたり、品種が改良されたりしている歴史があります

赤松は江戸時代後期から盆栽になっていますが
花が咲くわけでもない地味な樹ですから
優良系統の選抜や、育種などはほとんど行われておらず
枝垂れ性の赤松が庭園樹として作られたり
岩石性(肌が荒れやすい・雑木で言うところの荒皮性)や亀甲肌の赤松が
選抜されているくらいです
この三つは、現在でも接ぎ木で細々と増殖されています
数は少ないのですが、時たま盆栽にもなっていますので
ご存じの方もいるかと思います

盆栽に作られている赤松では
三陸・能登・長野産などが有名で
こちらでは、長野の北信産の赤松が
肌が荒れやすく、葉性も短葉で細かくなり
盆栽として作るのには、一番優れていると言われていて
特に好まれています
「とはいえ、そこまでこだわっている人は、かなりの赤松好きしかいませんが(笑)」

さて
冒頭の赤松実生苗についてですが
赤松の実生苗くらいだったら、いくらでも山から採ってこれるのに
なぜ実生をしたのかが今日のポイントです

2~3年前に、仕事である公園に行ったところ
駐車場の周りに植えられている、10数本の赤松があり
何気なく見ていましたら、どの樹も肌がまったく荒れていなくて
綺麗な赤色をしているのに気がつきました
「えっ、ここの赤松はなぜ肌が荒れていないのだろう」と不思議に思い
しげしげと何本かの樹を眺めていましたら
なんと、この赤松はすべてが接ぎ木で作られていた樹でした
すべての樹が、足元(根元)20~30cmくらいから接がれていて
台木は肌が荒れた赤松で、接がれた上は荒れずに赤くなっていたのです
太いものは、直径が60cmくらいも木ですから
50~70年生くらいでしょうか
恐らく、肌が荒れずに赤くなる性質を持った樹を接ぎ木して増やしたものでしょう

これは面白い木を見つけたとばかり
一昨年の秋にまだ青い松ぼっくりを採集してきて
その種子を蒔いたのが、この実生苗なのです
順当に考えれば、親の持つ形質(性質)が、ある程度は遺伝されるわけですから
この実生苗も肌が荒れずに赤くなる形質(性質・特徴)を持っていると考えられ
その形質が発現され、幹径2cm前後・樹高20~30cmくらいで
肌が荒れずに真赤なものができるであろうという甘い考えで、実生したのです

赤肌の赤松盆栽など夢みたいな発想なのですが
こんな樹ができると楽しいのですが、どうなることやら・・・・
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# by haruka000s | 2007-04-03 00:09 | 盆栽  

クサボケ 吹き流し寄せ植え

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クサボケが開花しました

このクサボケは、昨夏に園芸店でプラ鉢で安価に売っていたものです
昨秋に、かなり激しい根処理をしたので、樹勢がかなり落ちているだろうと思ったのですが
とりあえず枯れずに、冬越しが出来たようで
ポツポツと開花し始めました

ボウボウになった状態で、長くプラ鉢に植えられていたようで
伸びていた太根はすさまじかったのですが、すべて切除し
枝もほぼすべてを切除し、これから盆栽に仕立てていくことにしました

クサボケといえば
昨年、夏咲きのクサボケを山でみつけ
枝を採ってきて挿しておきました
こちらは、楽しみにしています
とはいえ、まだ数cmの挿し木苗ですので
開花はとうぶん先になりそうです
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# by haruka000s | 2007-04-01 23:11 | 吹き流し  

三幹ハゼ

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ハゼの寄せ植えが続いたので
今日は、三幹のハゼです
真っ赤な紅葉が綺麗なので、ハゼの寄せ植えは良く作っています

双幹・三幹・寄せ植え等々、10鉢くらい作っていて
ほとんどが中品サイズなのですが、これは水石飾りの添えにするため
ミニサイズで作っています
実生から4年目になりますが、これ以上大きくしたくないので
痩せ作りに心がけています
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# by haruka000s | 2007-03-31 22:42 | 寄せ植え  

ハゼ寄せ植え-2 

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こちらも、同じ日に作りましたハゼの寄せ植えで
前回投稿しましたハゼと同じような平石につけてあります

このハゼは、元々は一つの鉢に酷い状態で寄せ植えにしてあったものを
安価で購入し、昨年、2鉢に分割し、駄鉢で養成していたものです
それを、今春、再び寄せ直して作ってみたものです

こちらの寄せ植えは、主木が2本あるような感じになってしまい
ちょっとイマイチかなとも思っていて
将来は、双幹か三幹にしようかなと考えていたのですが
しげしげと見ていると、この形にも少々愛着が湧いてきまして
一風変わった姿になり、これも面白いかなと思うようになってきました

2年後くらいを楽しみにしています
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# by haruka000s | 2007-03-29 00:13 | 寄せ植え  

はじめまして

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盆栽熱がそれほど高いわけでもないのに
とりあえずブログを始めました

盆栽のHPやブログを見ていても、小品盆栽がかなり盛んになっていますが
小品盆栽も好きなのですが、風流な盆栽の方がさらに好きなもので
作れるかどうかわからないのですが、風流な盆栽を目指してみます

最初の画像は、ハゼの寄せ植えで
平石に植えつけてみました
すべての枝を切除し、幹だけで構成させるつもりで
できるだけ省略を図っています
また、その樹姿が映えるようにと、平石と合わせてあります
2年もすれば、かなり見られるようになっている予定なのですが
それまで枯らさず維持できるかどうかが問題です(笑)
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# by haruka000s | 2007-03-25 22:30