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9月の飾り

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この飾りは9月の勉強会における飾りです
主飾りを奈良井川産の滝石・九輪黄瀬戸釉楕円水盤・紫檀天拝卓で行い、軸は鴨、添えは孔雀羊歯の取り合わせです


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こちらが主石です。奈良井川の石で滝は隠れ滝になっており、正面からは全容が見えていません


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こちらはやや左側面から撮影したものですが、このような感じで滝が谷の奥部を落ちています

隠れ滝は趣があって良いとは思いますが、さすがにこれ程の側面から落ち始めていますと、ちょっとマイナスになってしまいます。正面から見た時に、ちょっとでも谷の奥にある滝筋が見え、少し横から覗き込んだ時に滝の全景が見えるようなものが望ましく、そのような石を頭の中で想像しながら探石をしてはいるのですが、そう簡単に出会う事はありません(笑)
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by haruka000s | 2011-09-26 00:55 | 水石  

3月の飾り

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この飾りは3月の勉強会における飾りです
主飾りを保呂羽石・撫で角均釉外縁長方水盤・紫檀地板で行い、軸は朧月に散り桜、添えは土筆の取り合わせです


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こちらが主石です。保呂羽山の真黒石で溜りにも舟形溜りにも見える石ですが、散り桜の軸との取り合わせで、江戸川や隅田川に浮かぶ屋形船から、散り桜を見ながら一杯やっている景色が髣髴されてきます。つまり、舟形石になります

舟形石の良いところは、このような感じで変わった景色を創出する事ができるところにあります。山型・溜り・島型などのように、比較的たくさんある石では、このような席飾りを行う場合、石+鳥+添え草などのような取り合わせが多くなってしまい、それはそれで悪くはないのですが、どこかで見たような・・・・というような感じで、決まりきった飾りになりがちになってしまいます(特に初心者の方は)。しかし、このような舟形石を主石にしますと、景色は小さくなってしまいますが、変わった景色を創出できるという面白さを持っています

逆を言えば飾る人の創造力により、面白い飾りができる石とも言えますので、高度な技術や創造力を持っている人には絶好の石ともいえ、拾う事も難しいのですが、それ以上に飾るのが難しい石でもあります

また、鑑賞者に対しても高度な鑑賞知識が求められる(良い飾りをした場合に限りですが)かもしれません

いずれにしても、面白い石でありますので、いつかは舟形石を使った飾りを行いたいと思っているのですが、なかなか良い石にめぐり合えないのが残念です(笑)
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by haruka000s | 2011-09-18 00:28 | 水石  

5月の飾り

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盆栽ネタがないので、今回も水石です
この飾りは5月の勉強会における飾りです
主飾りを犬上川石・白釉外縁長方水盤(陶翠)・斑竹机卓で行い、軸は千鳥、添えは九輪草の取り合わせです


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こちらが主石です。犬上川の蒼黒ジャクレ石で山にも島にも見える石ですが、正面の見付け付近がかなり切り立った感じになっていますので、山よりは島と見たほうが自然に見える感じの石です。席主も同じように考えていますので、軸も波千鳥を使っていて、雄大な景色になっているのがわかります

石自体は硬質の総ジャクレですので、硬度感はかなり高く迫力のある石です

水盤については、二代陶翠の水盤で、外縁の作りで白釉が掛かっています。この水盤の特徴は、足が3分の1足となっており、初期頃の作の特徴となっています

やや浅手の割には、外縁とこの足のお陰でこのような強い迫力のある石もしっかりと受け止めているのがわかります

卓は斑竹の平卓です。やや太めの竹を使っていますので、安定感もあり強い石もしっかりと受け止めていて強弱のバランスもピッタリですね
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by haruka000s | 2011-09-15 00:11 | 水石  

6月の飾り

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盆栽ネタがないので、今回も水石です
この飾りは6月の勉強会における飾りです
主飾りを佐治川石・瑠璃釉楕円水盤(春松)・紫檀平卓で行い、軸は千鳥、添えは紅アシの取り合わせです


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こちらが主石です。島型というと、やや丈のある感じの石が多いのですが、これは珍しく薄手の島型です
たまには、道具類の解説でもすることにします

水盤については、いわゆる春松水盤と呼ばれているもので、植松陶翠がプロデュースし、初代陶翠(水野正雄・緑寿庵陶翠)の兄である水野春松作の水盤です

春松水盤の特徴は、薄手で釉薬・焼成とも素晴らしく、楕円であっても短冊に近いようなシャープなフォルムです。この水盤も2尺の大型水盤で、普通ならば重量感のあるものになるのですが、スッキリとなっているため、これに合わせる石を選ぶのも難しいです

ただし、石と水盤がピタリと合えば「ただ合っているな」というような低レベルなものでなく、「ほぉ」っと唸りたくなるような感じで品のある飾りになります

春松水盤には、なかなかピタリと合う石はありませんが、ピタリと合った時は素晴らしく、これぞ春松の実力といった感じです。春松水盤を使った飾りでは、片山一雨さんの飾りが有名で、緑釉長方の水盤に佐治川の土破を据え、烏竹机卓と取り合わせたもので、その美しさや品格の高さは抜群で、片山さんの飾りでは一番だったかもしれません

卓は正明作の平安型の京平卓と呼ばれているものです。一般的には「紫檀製鰭飾り付き平卓」といった感じでしょうか。京都の指物師に作らせたものですから、同じものは他にはありません

たかが卓なれど、おろそかにすることはできず、実は展示会でも、このような席飾りでも、卓は一番大きく目立つ道具なので、展示会などでも同じような卓がたくさん並ばないようにとか、卓の高低をつけるとかの工夫をしたり、席飾りでも、ちょっと変わった卓を使ったりし鑑賞者の目を引いたりすることも大事だったりします
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by haruka000s | 2011-09-12 00:11 | 水石  

8月の勉強会

ちょっと忙しくしていたことと、盆栽作業などまったくしておりませんので、更新するネタも無い状況なので、先日行われた、水石会の飾りでも紹介します

水石の勉強会は毎月1回開催しているもので、毎回、会員が交代で飾りを行い、その飾りについての良し悪しなどを勉強するものです


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これが、今月(8月)の飾りです。毎月の開催日は、22日と決まっていますので、簡単に言いますと翌月(9月)を意識した飾りになります

ですから、初秋の飾りを行うことになります。席主はその季節感を意識し表現するために工夫をして飾ることになります

今回の飾りは、主飾りを天竜川石・卍透かし銅盤・地板で行い、軸は月、添えはムラサキエノコログサの取り合わせです


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こちらが主石です

詳細な解説は省きますが、なかなか素晴らしい飾りです
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by haruka000s | 2011-09-05 23:17 | 水石