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水吸い作成・2

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前回は丸幹状態のものから水吸いを作る作業の初期段階をアップしましたので、今度は少し経過したものを書いてみたいと思います

この木は、少し太めのものを挿したもので、挿し木5年くらいのものです。最初に曲付けをして肥培しておいたもので、2年前に荒整枝を行いビニールポットからこのポットに植え替えし、幹を削っておいた(皮を剥いた)ものです

ある程度板幹状になることを目指し、昨年も削り直しをしてあり、そろそろ作りたいところなのですが、まだ予定している枝が思ったように伸びず作る事ができません(笑)。そのため、再度削り直しを行ってみたいと考えています。つまり、樹作りにはいるのにもう少し時間がかかりそうなので、もっと良い水吸いにしてやろうという極めて安易な考えです(笑)

とは言え、この木は幹の変化と動きを見せたい木ですので、太みはこれくらいでも充分で、あとは綺麗な水吸いを作れば鑑賞できるだろうと考えていますので、幹の太さに調和した水吸いを作るように心がけたいところです

写真に撮るのを忘れてしまいましたが、かなり細く水吸いを削ってしまいました(笑)。水吸いの太さはだいたい4mm程度に削り、場所によっては舎利と皮の間を少し削ってあります。このようにしておきますと、巻いてきた皮がこの溝のような所で留まり、横に伸びる事はなく盛り上がるようになってきます。細幹樹を彫刻する時に、このような方法をとりますと、丸く綺麗な水吸いを作る事ができます。ただし削り過ぎには注意しなければならず、水吸いを削る場合は、最低でも3mm程度は残すことが必要で、それ以上削ってしまうと、水を揚げない場合があります(つまり、枯れてしまいます・笑)


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それと、水吸いを削るのと同時に樹作りを始める人も多いと思いますが、水吸いを削るのと同時に枝葉の整理を行ってしまいますと、当たり前ですが水揚げ量は減ってしまい、なかなか水吸いが太りません。ですから、先に水吸いを作ってから枝の整枝を行うという順番で作業を行っていきますと、樹も早く仕上がる事になります


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この木は、赤線で囲んだ部分の1~2本の枝だけで木を作る予定になっています。しかし、水吸いを作るために木の先端には大量の枝葉が残されています。つまり、現段階では、先端の枝葉を引っ張りながら(伸ばしながら)水吸いを作り、木を作る枝葉の充実を待っている・・・・・という段階にあります。かなり樹勢が乗ってきましたので、このまま順調にいけば、今秋以降くらいには樹作りを行うことができるはずです

樹作りを行う予定をしている枝葉も、実のところは細い1本の枝でしたので、いわゆる一枝作りということになります。あまり状態の良くない枝でしたので、周囲にある不要な枝葉は全部切除しておき、日光が良く当たるようにしておいたので、だんだん健康になってきたように思います


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この木も同様の方法で作りつつある木で、やはり先端部分を引っ張りながら水吸いを作り、樹作りをする枝葉の充実を待っているものです。板幹にでもしようかなと思っていますので、左右にある水吸いについては、あと数年くらいはこのまま広げるようにしていき、最終的には左側にある水吸いを舎利にしてしまいます


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この写真が全体像ですが、手の右側にある葉群は捨て枝ですので、将来はジンにしてしまいます。そうして手の左側にある葉群で木を作っていくようになりますが、こちらも最終的には一枝で作っていくことになると思います


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この写真は、別の素材でちょっと太めの物です。昨年軽く剥いておきましたので、今年は本格的な水吸い作りに入ります


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一度削ってありますので、無理はせずゆっくりと時間を掛けて作っていく予定の木です。ですから、とりあえず水吸いの太さは1cm位にしてあります。そのうち、もう少し細く削る予定ではありますが、幹径が前の木よりもありますので、夏には6~7mmくらいに削りこんでから太らせるようになると思います
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by haruka000s | 2008-05-31 23:31 | 木作り  

水吸い作成

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真柏を始めとする松柏類は、ジンや舎利を持つものも多く、特に真柏・トショウ・イチイなどは丸幹のほうが珍しく、ほとんどの盆栽にはジンや舎利が施されていて、水吸いと舎利の対比を鑑賞するようにもなっています。特に真柏は、白っぽいジン・茶色の水吸い・緑の葉とのコントラストが素晴らしく、丸幹のものは無価値に等しいくらいの感じですね

今回は、このような木の水吸いの作り方(あり方)について、少し書いてみたいと思います。山取り真柏の古木などを見ていますと、時代感のある舎利と水吸いのコントラストは最大の魅力となっていて、枝棚などできていなくても、それだけで充分鑑賞価値があるくらいです

ところが、そのような山取り素材は数も少なく希少なため、近年は挿し木素材が中心に作られていますので、挿し木から水吸いを作っていく(舎利を作るのと同じですね)事について触れてみたいと思います

何でもかんでも舎利にして水吸いを作れば良いというわけではなく、良い水吸いを作るのには、ある程度の法則みたいなものがありますので、これを理解していけば鑑賞価値の高い良い水吸いを作る事ができるようになると思います。どのような水吸いを作れば良いのか、僕なりに注意している事が2点だけ有り、その事について少し触れてみることにします

最初に注意したいのは水吸いを付ける位置です。天然の木が舎利になるという場合は、落石・風雪や落雷による枝や幹折れ・乾燥による根枯れなどですが、一番多いのは前記2者の要因で落石や風雪による幹折れや枝折れによるものだろうと思います。つまり、懸崖や半懸崖であれば上の部分が枯れて舎利になるはずで、左右に勝手のある模様木や斜幹樹などは、勝手側に舎利のあるものが自然樹形ということになります。懸崖樹などは、幹の上部に落石を受けてその部分が枯れて舎利になるわけですから、懸崖樹でありながら上部に水吸いが残っているのは不自然な樹形になってしまいます

盆栽というのは、自然樹が基本にありますから、可能な限り水吸いの位置には気を付けたいところです。もちろん改作や樹作りをしていく過程で、どうしてもそこに水吸いを作らなければならない場合もでてきますが、知らずに適当にやっているのと、知っていても仕方がなくやっているのでは大違いですので、可能な限り「水吸いは流れ側に作る」という事だけでも覚えておくと良いと思います

次に注意しているのは、水吸いが舎利を横切らないようにしている事です。文字だけではわかりにくいと思いますが、舎利というのは元々が生きていた幹であるから当然年輪もあり、皮を剥いていきますと成長した痕跡が縦に筋状になっています。この舎利の線を水吸いが横切らないように作るという事です

自然状態では、枝が枯損などして枯れた場合は、それに続く生き幹(水吸い)が枯れますから、舎利の線と同じように水吸いが残るようになります。ところが、針金の結束や舎利の線などを無視して適当に舎利を作ってしまいますと、舎利の線を横切るように水吸いを作ってしまう場合があります。このように水吸いを作ってしまいますと、最初のうちはこれでも満足できますが、樹がわかってくるとこのような樹は不自然ですから必ず飽きてしまう事になります(もちろん、飽きない人もいますが・笑)。特に、樹は生きていますから、年数が経てば経つほど不自然さが増してきてしまいます。ですから、舎利に沿った水吸いを作っておくと、自然さを残しながら維持管理していく事ができて飽きる事はないので、自然さを残すような水吸いを作ることに注意をしています

そのために、挿し木した苗に曲を付ける場合も、ただ曲げるだけではなく、幹を捩りながら曲を入れるようにしますと、表皮を剥くだけで水吸いは自然と捻転して、水吸いと舎利のバランスが自然っぽくなるからです

もちろん、盆栽といのは自然が作るものではなく、あくまでも人間が人工的に作り出すものですので、少々の不自然さが合ってもそれをカバーすることができる美を感じる事ができさえすれば、それはそれで問題はないと考えています。美しさを出すために水吸いを勝手側に作らなければならない場合もありますので、この2点は絶対条件ではないとも考えていますが、可能な限り守っていた方が確実に良い樹になるだろうとは思っています。そのため、できるだけこの2点は守るように樹作りを進めていますが、美を表現するために逆らう場合もあり、要は臨機応変に対応するようにしています

今回の素材はこの真柏です。これは作秋埼玉に行った時に購入したもので、丸幹で葉がボウボウとしていた状態のものでした。この樹に対してどのように水吸いを作っていくのかで、この素材を活かすことができるかどうかが分かれてきます


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2枚目の写真は、裏から撮影したものです。全体の姿は簡単に見えてくるのですが、難しいのは水吸いの順路になってきます。自然さをできるだけ残しながらも素材を引き立たせるようにしなければなりません。そこで、黒マジック(赤い線)で示したように水吸いを作る計画にしました

そこで最初に行った作業は、幹筋の確認でして、冬場に5mmほど皮を削って最上部まで、それを繋げるという作業です。とりあえず、このようにしておいて春まで様子をみていました

皮を削ると言っても、適当に削るわけではなく、一旦幹の最下部から皮を筋に従ってラジペンなどで剥いていく作業でしたので、水吸いが横切るような作業ではありませんから、絶対に枯れるようなものではありません

ここまでの作業は、3月に済ませてありました


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春先になり、赤茶けいていた葉が緑になってきましたので、荒切りをして使える枝の選別を行い、不要な枝は切除し必要な枝に養分が行くようにしてあります。現状では上部にある2本(15cm程度)の小枝しか使えそうになく、時間がかかりそうな感じですが、こればっかりは仕方がありません(笑)


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そして、まだ水吸いを少し削ったのがこの写真になります。写真で見てもわかると思いますが、とりあえず舎利の線を水吸いが横切ることなく一体となった水吸いにしてあります。もちろん、こんな太さでは使えませんので、これから少しずつ削っていき細くしていく事になりますが。一度に作業することなく、上部葉の繁茂状況を見ながら削っていくようになり、夏になったらもう少し削るようにする予定で、今春はこれくらいでしょうか

これくらいに削っておきますと、一旦芽止まりのする夏場までは積極的に水を揚げますので、水吸いもしっかりしてきますので、そうなったら2回目の削り込みをするようにします。削ると言っても皮を剥ぐだけで、舎利を彫刻するような事はせず、最初は水吸いを作るという事に最大限の努力を払い、水吸いがある程度決まってから、それに合わせて舎利の彫刻を行うようにします。そうしますと、水吸いと調和の取れた舎利を作る事ができます

今回の作業で注意したのは最下部の処理です。とりあえず水吸いを正面の左右から2本揚げて、矢印の地点から1本にしてあります。自然さを追求するのなら、右からの水吸いを活かしたいところなのですが、ここから1本の水吸いが樹を登っていく事になりますと、非常にバランスが悪くなってしまいますので、順当なら左から伸びてくる水吸いだけで作るようになりますが、根の状態がわからないので、今のうちは左右両方を残すようにしておき、植え替え時根処理と同時に右の水吸いを削るようにする予定となっています

赤い矢印の枝が将来使う枝で、最終的には、この枝1本から作ろうかと考えている枝です。幹を少し左に傾ければ幹の動きも良くなり、まあまあの木になるのではと思っています


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上部で注意したいのは、水吸いを作ってある場所です。今回は、意識して板幹状になる場所へ水吸いを作ってあります。細幹である程度長い曲のものならば、曲の内側に水吸いを作ってもそれほど違和感を感じる事はありませんが、この木は座の部分がかなりガッシリしていますので、上部を細くしてしまうとバランスが崩れてしまいますので、そのあたりを考慮して曲の外側に水吸いを作り、下部とのバランスを取れるようにしたり、全体が調和されるような位置にしてあります

とりあえずはこのまま肥培し、水吸いがしっかりしてくるようでしたら、今夏にも水吸いをさらに細める予定ですが、どうなるでしょうか(笑)
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by haruka000s | 2008-05-29 23:38 | 木作り  

アヤメ無惨

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忙しくて慌ただしかった一週間がやっと終わりました
朝一でスタッドレスタイヤを履き替えて、出かける前にゆっくりと棚場(棚場というよりもただの庭ですが)を見回していたら、何やら綺麗な紫色の花が見え、気がついたらアヤメでした

この鉢は、昨年2輪しか咲かず、今年もそれほど期待はしていなかったので、門柱横の日陰に放置しておいたものです。とりあえず毎朝水は掛けていたのですが、今日までまったく気がつかず、今朝になったら、こんなに咲いていました(笑)

しかし、まったく期待していなく日陰に放置状態でしたので、葉も茎もだらしなく間延びしてしまい、蕾が付いている穂などは簡単に折れてしまうほどでした

せっかく花が咲いたのに、これでは可愛そうだと思い、日当たりの良い場所に移動して撮ってみました

ここまでくれば、来年はかなり期待できそうなので、ちょっと管理方法を変えなければなりませんね

それにしても、石が散乱していたり、草があったり、トロ箱があったり、水盤があったり・・・何とも汚いものです(笑)
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by haruka000s | 2008-05-24 22:38 | 山野草  

赤松葉透かし・2

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地に降ろしてしまった赤松の石付き素材ですが、このまま放置してしまいますと、締まった木になりませんので、こちらの方も、新芽を作るための葉透かしを行いました

これらも、いつでも切り戻せるように小枝はキープしてあるのですが、あまり小さくしすぎてもどうかなと思い、写真の位置で葉透かしをすませました


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こちらも同じように葉透かしをしました。作業の途中で撮ったものなので、雑な作業状態がわかってしまいますが、最終的には綺麗に仕上げてあります(笑)

これらの素材は、芽が出てきましたら立て替えて作り替える予定ですので、まだまだ時間がかかりそうです。それでも、素材の段階ですと夢があって良いですね(笑)
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by haruka000s | 2008-05-19 23:49 | 木作り  

赤松の葉透かし

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松類の葉透かしについては、通常冬季に行う作業で新芽の力を均一化させる作業ですが、今回行う葉透かしは、芽の均一化を図るのではなく、新芽を持たせるための葉透かしになり、今日はその作業の様子を少し紹介したいと思います

この作業は、芽を持たせたい箇所の前年葉を残しておき、それ以外の前年葉を切除する作業です。そうしておきますと、残しておいた葉が芽になり、思った位置で樹芯の立て替えや枝を作る事ができるからです

大きめの盆栽を作るのであれば、ほとんど関係のない作業ですが、ミニとか小品を作る場合には、欲しい箇所に芽を持たせる事ができますので、結構有効な作業ではないかと考えていて、必要に応じてこの作業を施しています

この苗木は、ミニ赤松にしようと養成しているものですが、このままの状態で伸ばしていますと、当たり前の事ですが間延びしてしまいミニでは無くなってしまいます。最終的には赤線を引いた位置くらいで作りたいと考えていますので、このような苗をミニ化する場合に執る措置は、「①今冬に赤線の位置で切り戻して芽吹かして作る」か「②赤線の位置に芽を持たせて作っていく」のどちらかになります。もちろん、このまま放置しておいて、芽吹きを待つという方法もありますが、これではどこの箇所に芽が吹くかわかりませんから、賭けになってしまい自分の思った木にならない場合があります

僕は、①と②の手法を使い分けながら木作りを行うようにしています。①のように切り戻してから芽を吹かせて作る場合は、当たり前の事ですが葉を残しておかなければなりません(雑木ではありませんので、葉が無い部分は枯れてしまいます)。そのため、前年葉の部分を次冬に確実に切り戻すというような場合のみ、この手法をとるようにしています。なんらかの影響で葉が落ちてしまったり枯れてしまうと切り戻すことができなくなってしまい、新たに芽を持つまで待っているのも効率が悪いため、ミニや小品向きのやり方ではないように思っています
そのため、僕はミニや小品を作るような場合は②のように、先に芽を作っておくという方法を採用しています。とりあえず芽さえ作っておけば、その気になれば数年間くらい樹芯を引っ張っておいても、切り戻しが可能なため安心して作れますし、細幹で少ない枝数で作るようにしても、どちらでも簡単に作る事ができます。そのための作業がこの葉透かしになります


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この写真が作業後の姿になります。作業は至って簡単で、芽を作りたい箇所の葉だけを残して、その上下にある葉を切り取るだけです

このような状態にしておき、日光が良く当たるようにし、ガンガン肥培するようにします。そうしますと、秋くらいまでには残された葉が芽になりますので、これで、いつでも切り戻せる状態にしておくことができます。特に日光に当てておく事が重要ですので、作業後の管理にはこの点に注意したいです

前述したように、たとえ葉が無くても日光に当てていると胴吹きする事もありますが、確実に欲しい所へ吹くわけではないので、どうしてもこの部分に枝欲しいという箇所については、この葉透かし作業で、かなりの高確立で芽を作る事ができますので、ミニではなくとも多用したい方法です

4~6葉(2~3対)残しくらいでも、充分芽を作ることができますので、ミニを作りたい人にとっては多用したい作業ではないかと思います
一般的には、切り戻して芽を吹かしている素材ばかりが多いように思います。もちろん、切り戻し部分は枝葉に隠れて見えなくなってしまいますので、かまわないといえばかまわないわけですが、僕自身そのような木はすぐに飽きてしまいますので、小さいものでもできるだけコケ順良く作りたいと思っています


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こちらは、ミニにしようかた考えている石付き素材です。立て替えようの小枝は残してありますが、これらも同じような方法で作業をします
現状でタバコよりも少し太いくらいですが、もう少し太らせてから作る予定で、2~3年くらい芯を引っ張っておけばすぐに指くらいになると思いますので、芽が吹きましたら芯の立て替えをしながらコケ順良く作っていきたいと考えています


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こちらも同様の素材です。残した葉の部分は確実に芽を持ちますので、今冬には芯の立て替えを行うようにするか、もう1年引っ張ってから立て替えていくか、今秋の状態で判断していきます。切り戻して立て替える場合は、芯候補になりそうな枝(芽)の出方により、針金で全体の形を整えるようにしますので、針金成形については、使う芽を確定してからということになります
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by haruka000s | 2008-05-16 22:44 | 木作り  

赤松の緑摘み・2

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松の緑摘みについては、小品やミニについても同様に行う場合があり、この木なども太い枝(主幹)を犠牲枝にして作る予定で、昨年、使う予定の枝を途中で切り戻しておいたものです

写真でもわかると思いますが、切り戻し後に3芽吹きました。このまま伸ばしておいて切り戻す予定でしたが、せっかく緑摘みの記事を書いていますので、試しに摘んでみました(笑)


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まだ、どの芽を樹芯として使うか決める段階ではありませんので、今年はこのまま放置しておくことになり、今冬か来冬くらいにでも犠牲枝を切り戻してミニとして作る事になると思います

この木についてはコケ順を作る為に、樹芯となる芽だけはそのまま伸ばしておき、切り戻してから作るべきなのでしょうが、これから樹芯を決め、それを伸ばして切り戻しを行っても大丈夫と思いますので、今後はそのようにしていく予定です

いずれにしても、実生からの赤松作りは手探り状態ですので、まだまだ研究中という段階で、さまざまな方法を駆使して行っている最中です。あと数年して結果が出てくれば、どのような方法が一番早く効果的に作ることができるのかわかる事と思います

それまで、このブログが続いていましたら、その成果をお伝えできると思います(笑)
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by haruka000s | 2008-05-15 23:18 | 木作り  

赤松盆栽の部分緑摘み

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今回は赤松の「部分緑摘み」について少し書いてみます。部分緑摘みとは聞き慣れない言葉だと思いますが、もちろん僕の造語です(笑)
部分芽摘みとは、呼んで字の如く素材の一部だけを緑摘みするものです。通常、松類の枝作りであっても、ほとんどの場合は、伸ばしっぱなしにしておいた枝などは、切り戻しを行って枝作りを行っていきます。もちろん、その方法で充分作る事ができるのですが、文人系の木を作りたい場合には、時として枝が太くなりすぎたりゴツくなってしまい、文人木に相応しい優しい枝が作れない場合があります

そのため、太くしたくない枝については、部分的に緑摘みを行ってその枝の生育を抑制すれば、枝がゴツくなるのを防ぐ事ができるからです。そうしますと、細く柔らかな枝に仕上げる事ができ、完成時も一味違うものにする事ができるからです

この木は素材として育成中の赤松です。昨年も一部緑摘みを行ったもので、使えそうな枝の伸びと太りは抑えておいたものです。そろそろ作れる状態にはなっていますが、この木は、もう少し樹高を稼ぎたいと考えていますので、もう1~2年伸ばす事にしています

下方にある枝は犠牲枝ですので放っておいて、将来の枝作りに備えて先端に近い上方の枝にのみ緑摘みを行う予定です


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作業後の姿がこの写真です。そろそろ枝決めにも備えておきたいところですので、枝候補になりそうな枝の緑摘みを行うとともに、軽い葉透かしも行っておきました

仮に来年から木作りに入るとすると、一年間この枝を伸ばしっぱなしにしておき、緑摘みをした箇所で切り戻して作るのでしょうが、前述したとおり少しでも細い枝を目指していますので、緑摘みにより枝の太りを抑制するというのが主眼になっています。もちろん、枝がまだ細ければ緑摘みではなく、枝の切り戻しをして作っても何ら問題はありません


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このような感じで緑を摘んでおきます。一見適当に摘んでいるようにも見えますが、これでも将来の構想を抱きながら摘んでいます(笑)


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こちらの木はもう少し進んだ段階の木で、やっと作り始めたものです。小枝を作り始めていますので、このような木は積極的に緑摘みを行うようにしています


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これは枝先の状況です。肥培が効いていたため2~4本程度の芽が伸び始めているのがわかると思います。芽切りで芽数を増やす手段もあるのですが、このような感じのものを芽切りしても前年葉の場所に芽を持つだけですから、このような枝では芽切りの効果はそれほどありません


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そのため、芽数を2芽に調整して、緑を摘むようにしています。この木の場合は、腕伸びした感じの文人ですので、芽数は少ない方が良いので、芽切りや切り戻しをせず、地味に2芽ずつ作っていくと良いのではないかと考えています

いずれにせよ、伸ばすところはキチンと伸ばし、摘むところはキチンと摘むことで、自分の思った樹形構想に導くことができますので、いたずらに緑摘みをするのではなく、構想を練りながら臨機応変に作業すると良いのではないかと思っています
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by haruka000s | 2008-05-12 23:11 | 木作り  

赤松盆栽の緑摘み

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松盆栽では春先に緑摘みという作業があり、これは芽の力を均一にするためのものです

芽の力を均一にするのが、盆栽としての最終形みたいなもので、剪定・芽摘み・植え替えなどの作業のほとんどは、芽の力を均一化させるためにあるようなもので、強い芽や弱い芽があったりする状態では、葉が暴れてしまいとても鑑賞するのには値しません

雑木類が芽摘みや葉刈りによって葉を揃えるのに対し、松類は緑摘みや芽切りによって葉を揃えるという感じになる作業になります。しかし、注意しなければならないのは、「緑摘み」や「芽切り」だけで芽の力を均一化するというのは不可能で、根本は植え替えにあるのです

樹木というのは、根と地上部が一体化したもので、強い根や走り根ができますと、その根に続く枝が必然的に強くなってしまい、いくら緑摘みをしようが芽切りをしようが、これだけの作業で芽の力を均一化させることは、ほぼ不可能なことで、最終的には根の力を均一化させなければ、芽の力を均一化することはできません

そのため、植え替え時に強い根を切りつめて小根を多く出すようにして、根の強弱の均一化を図るのが第一になり、緑摘みや芽切り作業などはその補助的な作業だけになります。いくら緑摘みを繰り返し行っても根の均一化を図る事はできず、強い根はそのまま残ってしまいますので、緑摘みは補助的な作業程度と考えてください。ですから、実際に緑摘みを行う木は完成木もしくは完成に近いものに対して行う作業となります

この赤松は、4年程前に新たに盆栽を再開する前から残っていたうちでも古手の木で、そろそろ完成に近い木です。ここ4年くらいの間に2回も植え替えをし、細かな根処理を施しましたので芽力(根力)はだいぶ均一化されてきて、このような木が緑摘みの対象になります


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緑摘みは、強い芽の先を少し摘んで短い芽と強弱を同じにする事ですが、根を整理を主に行うとともに、冬場の葉抜きと緑摘みを補助的に行っていくと、芽の均一化が図られていきます

松の場合は、ガンガン肥培して芽切りで調整を行う人もたくさんいますが、僕の場合は文人系が多いので完成間近になりますと、芽切りは行わずいわゆる「痩せ作り」で仕上げていきますので、この木もここ2年くらいは無肥料で短葉になるよう作っています(このあたりの仕上げ方が他の人とは違う方法だとも思っています)


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この木の場合はほどほどに芽が揃っていますので、摘むような芽は意外と少なくかなり強い芽だけをやや短めにピンセットで摘み取るだけですので、作業時間は5分程度で終わってしまい、作業後の姿がこの写真になります。小さな写真ではどこを摘んだのかわからないくらいですが、これが僕の行っている完成間近な木の緑摘みになります

ですから、僕の場合苗や素材段階程度の木ではほとんど緑摘みは行いません。しいて行うとすれば「部分緑摘み」ということになり、枝を抑制したい場合にのみ行う事としていますが、これについては次回書くようにします


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来年も植え替えをする予定で、そうすれば完成という感じです。現在は、かなりきつい斜幹ですので、少し立ち上げて植え替えをしようか検討中です
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by haruka000s | 2008-05-11 22:44 | 木作り  

ミズナラ盆栽

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クヌギ・コナラと続きましたので、今回はミズナラの盆栽を少し紹介してみます。紹介してみます・・・などと書いたものの、実際は盆栽ではなくまだまだ素材段階の木ですが(笑)

ミズナラはコナラと非常に似ていて、葉柄の長さで識別するという事はコナラの項で書きましたが、木肌も葉の形状も非常によく似ています。慣れてきますと、木肌や葉の厚さなどで区別することもできるようになりますが、まあ盆栽として考えると、どちらにしてもたいした問題ではなく、葉柄の長さで区別しておけば十分でしょう

このミズナラは、小苗を山取りした後地に降ろし、昨年このポットに植え替えておいたもので、今年から盆栽化に向けてスタートを切ったばかりのものです

写真のとおり半懸崖を目指して、今春に切りつめて先芽を伸ばし始めた段階です。どの木もそうなのですが若いうちは比較的柔らかいので、幹に曲を入れておき、頭を立て替え予定の枝にも針金を掛けたところです。樹芯は伸ばしっぱなしにしておき、側枝は1~2節で切りつめるようにしながら、樹芯作りと枝作りを平行して進めていく予定です


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こちらの写真もミズナラです。こちらは前者よりも1年早く枝作りに入っていますので、だいぶ小枝は増えています。剪定前ですので、だいぶ枝が暴れていますが、芯は引っ張ったままにしておき、枝は二股に分かれるように剪定し枝を作っていくようにしています

今冬には、再び芯を立て替えて、小枝を混ませていくようにしていくつもりで、3~4年でドングリを楽しむ事ができる予定なのですが、どうなるかなぁ・・・・・(笑)


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この写真は、コナラとミズナラの葉の違いです。中央に見え葉がやや大きめで鋸歯が鋭く葉柄がほとんど無いのがミズナラで、その右下に写っていて汚い指で挟んでいるのがコナラの葉です。コナラの方が葉柄が長く葉の周囲にある鋸歯は鋭くありません。鋸歯には個体差があるので何とも言えませんので、基本は「葉柄の長さ」で、コナラとミズナラを区別するようにすると良いと思います
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by haruka000s | 2008-05-07 00:08 | 木作り  

しばらく留守になります

こんばんは

今晩から東北方面へ旅に出てきますので、しばらく留守になります
帰ってまいりましたら、またおつきあい下さい
目的は、遊び半分、石拾い半分といったところです(笑)
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by haruka000s | 2008-05-02 18:53 | その他