<   2007年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

 

シンパク半懸崖素材

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 先日紹介したシンパクの挿し木苗ですが、今度は半懸崖にしてみました(笑)

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 この樹は、細さを強調するためにも、わりと先端に近い先の方で葉組を作ってみました。まあ、文人調の半懸崖といったところでしょうか。途中に2本残してある枝は、再来年くらいに皮を剥いて枝ジンにでもする予定なので、そのまま残してあります

 この樹は、懸崖にしようと思っていたのですが、現在、懸崖素材を置く場所がないため、とりあえず半懸崖にしてみました。とはいえ、ひょろひょろの半懸崖も場所をとって困るのですが、仕方がありません(笑)
 
 この素材は、かなり捩ってあり、先端までに2周近く捩れていますので、今秋は、葉も伸びないでしょう(笑)。松類はかなり捩ってもその後は旺盛な生育を示すのですが、シンパクとトショウについては、強い捩れを入れますと、その年はあまり芽が伸びません。もっとも、これは捩りすぎとか、僕の肥培方法が悪いのかもしれませんが・・・・

 それでも、来春からは樹勢がつくように、頑張って肥培していきたいと考えています
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by haruka000s | 2007-08-27 22:32 | 半懸崖  

糸魚川シンパクの木作り

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 ここのところ猛暑が続いていたり、仕事が忙しくて、家に帰ってくるとグッタリするだけの毎日でしたが、日曜日は、それほど気温も上がらず、おまけに夜は夕立があって、久しぶりに熱帯夜にもならず涼しい夜を過ごす事ができました

 そのため、夜には糸魚川シンパクの挿し木苗を家に持ち込んで、何本か作ってみました。もちろん文人です(笑)。この苗は、前回書いたように、幹に捩れだけを入れてあるものです

 これから、軽く樹を作っておいて、葉を吹かせながら、幹に彫刻をしつつ仕上げていくという感じになります


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 とりあえず作ってみたのが、この写真です。あまりに貧相ですし、おまけに樹芯も伸ばしっぱなしで、少しみっともないのですが、これには、少し訳があります

 今回の作業は、とりあえず軽く樹を作っておいて、今秋から葉を少しずつ充実させるのが目的です。9月くらいになりますと、再び新芽が伸び始めますので、芽摘みをしながら葉を込ませていきます

 ここで、注意して見てもらいたいのは、上部に幹芯が残されている事です。普通に作るのであれば、このままここで切断しても良いし、あるいは、もっと先端部の枝葉で作ってもかまわないのですが、この樹については、来春になりましたら、植え替えして幹に舎利を入れていき、水吸いを作っていく予定をしておりますので、樹勢の確保と削った水吸いの太りを早くするための犠牲枝として残してあるのです

 このように犠牲枝を残しておきますと、水吸いの上がりも早くなりますし、樹勢が乗りやすく、仕上がりも早くなりますので、覚えておくと良いかもしれません

 残しておいた犠牲枝については、水吸いが上がったら切除してもかまわないし、ジンにする事も可能ですので、樹の芸を一つ増やす事にもなります

 もちろん、丸幹でそのまま作るような場合は、この限りではなく、細幹を維持しながら作っていくことも良いと思います。この樹の場合は、舎利芸を付けるために幹に捩りを入れてありますので、綺麗に水吸いを上げたいですね

 予定では、来春から3年ほど幹芯を伸長せせれば、綺麗な水吸いができ、樹も仕上がる予定です。シンパクは好きな樹の一つですが、だいたいこのような感じで、作るようにしています
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by haruka000s | 2007-08-21 23:13 | 木作り  

糸魚川真柏

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ちょっとわかりにくい写真ですが、正面奥に見える山が明星山という糸魚川真柏の故郷みたいな山で、この山から、数々の名木が産出されたことは、良く知られています

もちろん明星山だけでなく、雨飾山を始めとする周辺の山々からも産出されていますが、明星山に自生する真柏は葉性が良く、「糸魚川真柏」と名付けられて、有名になっています

今回の糸魚川では、山取りの50cmくらいの文人素材が8000円ほどであり、作れそうなの樹なので、購入しようかとも思ったのですが、なんとなくやめてしまいました(笑)。いつもなら買っていたと思うのですが、今回は非常に暑いさなかの糸魚川来訪で、おまけに探石帰りで心身とも疲れた状態でしたので、判断も鈍っているだろうと思ったからです

しかし、手ぶらで帰ってきますと、やっぱり買っておけば良かったかなぁ・・・などと後悔するのはいつものことですね(笑)
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by haruka000s | 2007-08-16 00:12 | その他  

真柏文人素材

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 「素材」とタイトルには書いてしまいましたが、この木は、素材といえるほどの段階ではなく、これから素材にするただの細い挿し木苗ですね(笑)

 真柏の挿し木苗など、たくさんあるのですが、小さめの文人を作ろうと思って、この挿し木苗を5本購入してきました。全体の長さは40~45cmくらいの苗で、曲も入っていません。おまけに、トレーに詰めて並べてあったので、下枝の生育は非常に悪く、半分より下の枝はほとんどガレている状態です

 このような苗など、まず欲しがる人はいないと思うのですが、僕には誰も欲しがらないこの細さが好素材なのです(笑)。この木は、埼玉の真柏専門養成業者さんの片隅に置いてあり、1本400円と安価なこともあり、遊ぶのには手頃な素材でしたので、購入してきたものの1本です

 こんな木が盆栽になるの?・・・と思われる方もいると思いますので、少しだけですが、僕の作り方を紹介することにしました。この木を見て、まず思ったのは、赤い矢印で示した一枝でこの木を仕上げようという事です


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 この写真は、上の木に針金を掛けて、幹の荒掛けと曲を付けた状態です

 上の写真で赤い矢印を付けた枝は下に落としてあり、今後は、この枝一本で作っていくことになるのですが、まだ樹勢がのっていませんので、しばらくはこのままの状態で肥培管理をしていくことになります

 ここで注意したいのは、根元から落ち枝を作った枝元の間の幹で、写真では赤い点線で示した間の幹の部分です。へんてこな曲になっていますが、ここで言いたいのは、曲ではなく【幹の捩れ(よじれ)】にあります。根元から枝元までの間は20cmにも満たないのですが、この間に1周以上幹を捩ってあります。松柏の曲付けで一番大事なのは、この【幹の捩れ】にあり、幹に捩りを入れておきますと、その後、曲を修正するのにも、捩った同一の方向であれば、修正するのも簡単ですし、さらに強い曲を付ける事もできます。そのため、松柏を作る第一段階は、幹に捩れを入れることになるのです

 また、好みにもよりますが、このように幹に捩れを入れておきますと、舎利を作る段階においても、普通に皮をむくだけで、動きのある水吸いを作ることもできるという一石二鳥の役割も果たしてくれることができます。もちろん、真っ直ぐな幹でも水吸いだけを曲げて作ることなどいくらでもできるのですが、舎利の木目と水吸いの方向(流れ)が違ってしまい、このような木は、人工臭が嫌いなので僕はあまり好きでなく、舎利の木目に沿った水吸いの方が自然ぽく好きなので、このような作り方をしているのです

 冬場なら、力ずくで捩ってしまうのですが、さすがに水を揚げている時期では、皮が剥がれてしまいますので、予防のために捩る場所にはビニールテープを巻き付けてあります。これで、この時期の作業は終了し、あとは、ガンガン肥培するだけですね

 それから、明日から糸魚川真柏の故郷である、糸魚川に出かけてきますので、3日ほど留守になります
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by haruka000s | 2007-08-09 23:35 | 木作り  

細く長く(笑)

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 雑木盆栽を作る時に僕が気を付けていることは、細く長くです。細く長くなどと書きますと、盆栽のイメージとはかけ離れているような感じですが、小洒落た雑木盆栽を作るのには、この方向しかないだろうと思い、そのような作りが僕の主流になっています(笑)

 この樹は、最初の頃に見ていただいたと思いますが、ヒョウタンボクの双幹です。これでも、まだ細長さが足りないと思い、もう少し伸ばしてから、下枝を詰めていけ(外す)ば完成に近づいていくのですが、そのような姿など、想像もつかないのではないかと思い、この樹のその後を、少し掲載してみる事にします

 この写真は、冬場の写真ですので、乱れた形になっていますが、春先に、乱れていた枝を剪定して、肥培を続けてきました。その後、開花して実も10個ほど結実したのですが、まだまだ培養途中なので、少し前に剪定をしてみました


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 剪定後の樹姿がこの写真です。少し前に剪定を済ませてありますので、新芽がボツボツと出始めています。剪定と同時に、主幹に軽く曲を付けたり、枝を押さえたりしています

 写真ではわかりにくいと思いますが、主幹の最下枝を抜いてあり、なんとなく僕が目指している樹形に近づいてきましたので、僕が目指している「細く長く」の樹形がイメージしていただける事と思います

 来春には、主幹に最下枝を抜きます。その翌年には、その上にある枝を抜く事にになる予定で、あとは小枝を作って完成させる予定になっています。そのように作りながら、樹勢を保ちながらも、なんとなく見られる姿を維持したりして、楽しみながら作っていくのが、僕の培養法でしょうか。普通なら、不要な枝は、いつまでも付けておくことなく、必要な枝だけを残して培養した方が早く木作りも進むでしょうし、効率も良さそうな事はわかっているのですが、なんとなくすぐに外すことができずに、時間をかけて外しています

 これが、松柏なら、すぐに外してしまうのですが、不思議なことに雑木だとゆっくり外すようにしています。ひょっとしたら、なるべく枝を太らせてから枝を外して挿し木にでもすれば、すぐにモノになるだろうというセコイ考えが心の奥底にあるのかもしれません(笑)

 とまあ、このような感じで木作りを楽しんでいるのですが、細く長くなどという作り方は、盆栽ではあまり見かけることはありませんので、参考にはならないかな・・・
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by haruka000s | 2007-08-01 23:35 | 双幹