2008年 03月 23日 ( 1 )

 

挿し木・2

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昨年は、シンパク・八つ房杜松とともに甲州野梅・ヒョウタンボク・キハギ・ハコネサンショウバラ・ヤマコウバシ・エノキ・キンロバイを挿し木してみました。甲州野梅は単純に良系統の増殖目的で、ヒョウタンボク・キハギ・ハコネサンショウバラは数本を古枝挿し、ヤマコウバシ・エノキ・キンロバイは特殊用土で挿し木が効くかどうかの試し挿しを行ったものです

この中で一番驚いたのがキハギです。なぜ驚いたかといいますと、挿した古枝は2本でしたが、その2本とも綺麗な八方根張りに発根していたからです。過去からでは、かなりの種類の樹を挿した事があり、なかには綺麗な八方根張りに発根する木もありましたが、全ての挿し穂が八方根張りになるような樹種はありませんでした。それなのに、キハギは2本とも素晴らしい根張りで、確かに2本中2本と分母が小さいので確実には断言できませんが、かなりの高確立であることは間違いありません

キハギはそこらの山に普通に生えている樹で、盆栽に作る人も少ないのですが、軽い斜幹に作ると涼しげで優しい風情がするので、好きな樹種の一つでもあります。今までも山実生苗から何本か作ったことがあるのですが、直根や走り根が多く綺麗な座を作る事など無理と思っていたのですが、挿し木で簡単に八方根張りができるのであれば、これほど楽な事はありません。もちろん、取り木を掛けても八方根張りができそうな気もしますので、取り木をしてみるのも良いかもしれません

僕が挿したのは、直径が鉛筆より少し細いくらいの枝ですので、この太さというのも発根に関係するかもしれませんので、興味のある方はお試し下さい。小品やミニでも作れますので、誰でも楽しめる樹種かもしれません

ヒョウタンボクも古枝挿しで発根状況は悪くなかったのですが、八方根張りというほどではなく走り根も出てしまいましたハコネサンショウバラもバラ科植物らしく、活着率100%で発根状況も良かったのですが、根張りという点ではそれほど特筆するようなものはなかったです

ヤマコウバシも発根率100%と想像以上の発根成績です。クスノキ科の仲間ですので、ある程度は発根するだろうと想像していましたが、こんなに発根成績が良いとは思ってもいなかったです

エノキはもちろん100%の活着率でした。ヤマコウバシとエノキの挿し床として使ったのは、腐葉土をたくさん混ぜた特殊用土でして、発根後の成績がどうなるのか見てみたかったら使ってみたものです。用土に腐葉土を混ぜてしまうと、さまざまな菌が用土中に蔓延してしまうはず
なので、発根成績は良くないとは思いますが、発根してからの生育は良くなるだろうと思って試したものです

肝心の結果については、エノキの生育状況は良かったのですが、ヤマコウバシについては、挿し木後芽がまったく動かなかったので生育状況の良否の判定はできませんでした。ヤマコウバシは剪定しても芽は絶対に動かないので、どうなのかなとは思っていたのですが、すべて発根しました。なんとも不思議な植物です。この腐葉土混入用土には、試しにシンパクも挿しておいたのですが、活着率は90%で活着率はまずまずでしたが、用土が加湿気味だったため発根状況は思ったほど良くない感じでした。潅水を控えれば違った成績になったとは思いますが、なかなか思ったとおりにはいかないのも、盆栽の楽しさなのかもしれません

少し前に、杜松は真柏よりも柔らかくて自由自在に曲がると書きましたが、どうもあれは間違いでした。文人調に細く捩ったものは問題なかったのですが、真柏のように強い曲をつけようとしたものは、すべて折れてしまいました(笑)

松柏に強い曲をつける時は、ゆっくりと捻っていると「クキッ」という感じで芯が折れ、芯が折れますと強く曲げれば曲がってくれるのですが、今回も同じようにしたのですが、赤松と同じように「一気折れ」でして、芯が折れてもそこから強く曲げていくと一気に茎全体が折れてしまいました

杜松を作るのは最初ですから、少しでもその感覚を身につけようと思って、かなりチャレンジしてみたのですが、強い曲をつけようとしたものは、すべて折れてしまい1本も成功しませんでした。折れてしまったものは仕方がありませんので、折れ口で切ってポットにあげておいたのですが、ミニ杜松になりそうです(笑)

こんなに簡単に一気折れしてしまうのであれば、杜松の場合は細い枝なら自由になりますので、曲をつけてから挿した方が良さそうです。もしくは細い枝を挿すかですね。ちょと勉強になりました

今日の写真は、一番成績の良かった八つ房杜松です。割り箸くらいの太さの穂を挿しておいたのですが、かなり太りました。挿したものがすべてこれくらいの成長をしてもらえると挿し甲斐があるのですが、なぜか、この1本だけ異常に成長しただけで、他の挿し穂はそれほどでもありませんでした(笑)

さすがにこれくらいになりますと、2.5号とか3号のポットでは入りませんので、この木だけは駄温鉢にあげました。ミニにしようとすると3年くらいで仕上がりそうですね
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by haruka000s | 2008-03-23 23:04 | 木作り