赤松中芽切り

a0097110_022131.jpg


赤松や黒松盆栽を作るのに必要な技法の一つに中芽切りというのがあります

春先から伸び出した新芽を、夏にその根元から切り取って新芽を吹かす・・・いわゆる芽切りというのは、盆栽の本などでも良く書かれているのでご存じの方は多いと思いますが、芽切りはそこそこ出来上がっている木に対して、芽数を増やしたり、芽力を揃えるために行う作業です

これに対して、中芽切りというのは、育成中の素材とまで言えないような物を、素材に仕立ていくのに多用する技術ですので、素材を購入して育てる方には不要の技術ですが、実生や山取りから作っていくのには有効な技術となりますので、山実生苗から作っているような人は試してみると良いと思います

この木は、数年前に山取りしてきた苗を育ててきたもので、最初は庭植えをし、その後にプラポットで3年ほど育成してきたもので、おおよその幹筋ができてきたので、今春に駄温鉢に植え替えて、いよいよ枝作りに入っていくものです


a0097110_024384.jpg


ここに至るまでに、すでに何回も中芽切りをしたりしていますので、いわゆる腕伸びしているような不要枝はまったくない状態になっています

かといって、このまま放置しておいてしまいますと、春先から伸び出した新芽は2番伸びをすることもありますし、冬芽切り(これも中芽切りの一種です)で対応しようとすると、春先からの伸びが良すぎてしまいます。また、今の時期にやっておけば、すぐに新芽が吹いてきますので、冬芽切りをするよりも一作早く枝ができますので、この木は中芽切りを行いました

「中芽切り」とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、作業的にはぜんぜんたいしたことはなく、この写真を見てもわかるとおり、春先から伸び出した新芽を、その途中から切るだけの事です(笑)

このようにしておけば、先端部分に芽がいくつも吹いてきますので、その芽を使って小枝を増やしていくという単純な作業です。まあ、普通の芽切りとそれほど変わらない作業ではありますが、この枝はここまで伸ばしたところに枝分かれを作りたい・・・この枝は差し枝にしたいから、もう少し伸ばしたところから枝分かれを作りたい・・・・というように、枝の基礎を作っていく作業になります

時には、枝の先端だけでなく途中にも枝を作りたいような場合は、枝を作りたい場所の葉だけを残しておき、他の葉をすべて刈り取って、一度に複数の芽を作るような欲張った事もでき、これなどは樹勢の強い木であれば可能になる作業となります

中芽切りをして、すぐに針金を掛けて整枝する事も可能ですが、僕の場合、針金を先に掛けて整枝してしまうと、芽の吹きが悪くなるような感じがしていますので、夏の間は芽欠きをするだけにして、しっかりと芽が固まった冬場に整枝するようにしています

ですので、今の時点では今後の木姿は見えていない状態です。ちなみに、この作業については、いつでも可能ですが、葉を短く留める必要はありませんので、普通の芽切りよりも早く、新芽の伸びが止まってからであればいつでも可能な作業になりますが、できれば7月中までに行いたいです。ちなみに、この木も7月の中旬くらいに作業をしたもので、現状はどの枝からもすでに芽は旺盛に吹いています
[PR]

by haruka000s | 2009-08-25 00:43 | 木作り  

<< 五葉松軸切り挿し芽・その後 赤松枯死軍団(笑) >>