ミニ盆栽作り
ミニ盆栽は、ほとんど興味もなかったのですが、盆栽をやっている人のHPやブログなどを見ていると、どうやら、ミニサイズの盆栽が人気であるとともに、これからの盆栽の主流になっていきそうな感じがしたのと、ミニサイズだと置場に困らなさそうという事、また、仕上がりも早そうという事から、実生や挿し木苗については、ミニサイズを作る事にしました。もちろん、水石の添えにも使えるようなのができれば一石二鳥ですから・・・・
先日、驚かれた山栗のぶった切りですが、ミニサイズを作ろうとすると、やはりこの作り方が一番早いのではないかと思っています
本日は、その作り方につい少し書いてみます
この写真は、山実生のコナラを2年程庭に植えておいたもので、昨年、立ち上がりの数cm部分で切り飛ばしておいたものです。切り飛ばした後、たくさん吹いてきた芽を1本にしておき、それを1年間伸ばしっぱなしにしておいたもので、今春に、今度は伸ばしておいた上部を切って、ポットあげしたものです
この写真は一昨年実生したクヌギ苗です。これも庭に蒔いておいたもので、昨春に切り戻してポットあげしておいたものです。
この写真は甲州野梅の挿し木苗ですが、こちらも同じように挿し木活着後に、最下枝で切り戻して、やはり今春にポットあげしたものです
ポットあげ後、どちらもかなり芽が吹いているのがわかると思いますが、根がしっかりと張ってくる今夏くらいまでには、どの芽で作っていくか決めて、その芽で作っていく予定です
このような感じで幹を立て替えて作っていきますと、立ち上がりに一曲をつける事ができるだけでなく、早く太りも得られますし、サイズの縮小も簡単にできて、早く仕上げる事ができると思っています
こちらは昨年実生したシナノキです。細いものは文人風にしていますが、太くなってしまったものは、このように切り戻してミニにでもしようかなと思っています
この写真は、幹を切断した後の山栗です。すでに新芽が伸び出してきているのがわかると思いますが、前回の写真のように、まだ根はほとんどなく、木の力だけで芽が伸びている感じです。この山栗もミニサイズにするのなら、上記のコナラや野梅のようにすれば良いのですが、実生のわりにはあまりにも樹勢が強すぎますので、一度切り戻してしまうと強い芽が伸び出してしまい、コケ順は良くなっても、伸び出した枝を切り戻す来春には、最初の芽が遠くなってしまう恐れがあるため、この山栗については、樹勢を落とすために一度ポットあげしたのです
このようにしておけば、切り戻し後に伸ばして芯にする枝の芽もかなり低い位置に作る事ができるからなのです。今年一杯くらいはこのポットで作っておけば、そこそこ根もできてくると思いますので、秋か来春には、もう一度庭におろして、この芽を伸ばすようにすれば、太りも得られコケ順も作れますので、この細枝だが伸びてきたら、再び切り戻してポットあげするようにしますと、上記のコナラ苗のようになってきます
この山栗の場合、樹勢が強すぎたため二度手間になってしまいますが、このようなプロセスで作らないと、良い素材になっていかないだろうと思い、このような方法をとってみました
でも、実際のところは、根を掘りあげずに切り戻しだけしておいただけでも良かったのではないかとも考えていますが、かたまって生えてきてしまいましたので、特定の苗だけを抜き取る事もままならず、面倒なので全部を掘り起こしてしまったからです(笑)
このあたりの樹勢の調節が可能であれば、ミニ素材を作るのはそれほど難しくないように思っているのですが、実際は個体差があったり、思うように樹勢がのらなかったり、想像以上に樹勢がのってしまったりと、なかなか思うようにはいきませんので、臨機応変に作っていくしかないのでしょうね
さて、せっかくの連休ですので、今晩から3~4日ほど遊びに出かけてきます。水遣りは三女に頼んであるのですが、植え替えしたりポットあげしたばかりの小苗がたくさんあるので、そのうちの何割かは枯れてしまいそうですが、これも仕方がありません(笑)
あまりに忙しかったもので、少しは息抜きをしてこないと、こちらがまいってしまいますので、ゆっくりと遊んでくることにしますので、しばらく留守になります
by haruka000s | 2009-05-01 20:54 | 木作り