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実生準備

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僕の作っているメイン樹種は、前にも書いたかもしれませんが真柏と赤松です。樹形表現は多彩にできますし、水切れにも強く強健ですから、作るのも管理するのも楽ですので、僕にはうってつけの樹種です(笑)

真柏については挿し木専門で作りますが、赤松は挿し木というわけにはいきませんので、実生で作るか小苗を山取りしてきて作るという事になります

盆栽を再開して約4年ほどになりますが、この間、知り合いの山から山取りさせてもらったり、実生から作ってみたのですが、中品クラスの文人を作るのなら山取りから作らなければならないのですが、小品やミニであれば実生から作る方が圧倒的に早い事がわかりました

小苗を山取りしてきて作るのも、これはこれで肌ののりが早くなりますので良いのですが、太りを考えると圧倒的に実生の方が分が良いです。これは根の具合に違いがあるようで、実生からですと根をコントロールすること(樹勢)が簡単にできるのですが、山取り小苗から作る場合、根を傷めないように丁寧に採取しても、ポットに入れてから根が充分に伸張するのに時間が掛かってしまい、結果として実生苗より肥培成績が良くないという感じです

植え替えサイクルや用土、あるいは肥料計画などについても、いろいろと試してみたところ、実生から3年くらいで小指くらいに太らせる事もできるようになりましたが、割り箸くらいの山取り小苗を3年作っても小指ほど太らせる事は難しく、効率を考えると実生の方がはるかに良さそうです


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ただいま来春に実生する種子を用意しています。黒松や五葉松も小品やミニであれば、意外と早く作ることができる事もわかりましたので、来年は赤松・黒松・五葉松と3種の松を実生する予定です。赤松などは、まだかなり育成している最中ではありますが、挑戦したい事があるのでもう少し蒔いてみるつもりです

赤松と黒松の松ぼっくりは採取することができますが、五葉だけはなかなかみつからなかったのですが何とか確保することができましたので、来年からは五葉の作り方を勉強する予定です

本日1枚目の写真は、赤松の松ぼっくりが割れだした様子です。2枚目の写真は割れた松ぼっくりからこぼれ落ちた種子です。上の種子は白っぽくなっていて、下の種子は黒色をしていますが、白いのはいわゆる「シイナ(未熟)」で、このようなものは蒔いても発芽することはありません

by haruka000s | 2008-11-23 01:07 | 木作り  

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