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赤松整枝・2

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こちらの素材も、昨年山実生苗を採ってきたものです。この素材は、素材と言うよりも、ひょろひょろとしたただの実生苗みたいなものですが、どうせなら、見れるようにしながら作っていこうという感じで整枝してみる事にしました

採ってきた時は、枝がついていたと思うのですが、活着のために切ってしまったかと思います。そのため、先端の頂部にしか芽がありません。しかも2芽しかありませんので、こんなので木になるのでしょうか(笑)。前の木と同様に、ポットあげ時に軽く針金を掛けてありますので、曲は自由自在につくはずですが・・・

このような素材は、10年20年と育成していくのならともかく、このまま見ながら作っていくとなりますと、しばらくの間は幹で魅せる木にしかなりませんので、「曲が全て」という木にしなければならず風情ある姿にしなければなりません。このような木は難しい反面、練習にもなりますので針金を掛けていても楽しい木であります


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そのような観点で整枝した木がこの写真です。ひょろひょろっと伸び出すような木にしてみました

現状で幹の太さは4mmくらいなのですが、これでは、細幹好きの僕でもちょっと細すぎに感じますので、6~7mmくらいにはしたいと考えています。3~4年くらい伸ばしては切りを繰り返していればいけるでしょう。あるいは、数年伸ばしっぱなしにして作り替えることも検討してみたのですが、それくらいじゃあそれほど変わらないだろうし、グンと樹格が上がるわけでもないしと思い、今の段階で木を作っていく事にしました

この間に、上手く胴吹きしてくれれば、それを枝にする事もできますので、木姿も変わっていく事と思いますが、現状はこんなところでしょうか

by haruka000s | 2008-10-25 23:21 | 木作り  

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