受け継ぐもの

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文化芸術あるいは民族芸能的な物は、長く受け継いで次代に残していくことが必要であるとされています

民族や芸能的なについては、知らず知らずのうちに受け継がれていき長く伝承されているのが普通ですが、文化芸術的な物は、ある程度「次世代に残す」とか「継承していく」というような事を考えていないと、なかなか残すことができない物ではないかと思っています

特に水石は、その典型的なものだろうとも思っています。しょせんはただの「石ころ」でしかありませんから、持ち主が亡くなってしまえば、残された人にとっての水石などは、ほとんど無価値な物だけでなく、生活に役立つわけでもありませんから、どちらかと言えば「不要品」「ゴミ」という感じの物でしかありません

そのため、うちの水石会では、会員が亡くなりますと、1年ほど経た後、持っていた蔵石を県内の愛石家を集めて売り立てをし、故人の持っていた石については、できるだけ故人と親交のあった石好きな人に受け継いでもらう事にしています

もちろん桐箱に入っているような高級水石であれば、業者に処分することもできますが、その辺の川で拾ってきた水石などは、よほど良い物でない限りそれほどの金銭的な価値を持つような物でもありませんので、タダみたいな価格で業者に引き取ってもらうよりは、多少は金銭との引き替えにもなりますし、親交のあった人に持っていてもらった方が残された方にも喜ばれるという感じです

さて、今回飾っているこの石については、このような経過により僕が受け継ぐことになった石の一つです

この石は、5年ほど前に亡くなったA先輩が持っていた石で、縁あって僕の所有する事になったものです。欲しかったわけではありませんが、確か売り立て時に誰からも声が掛からなかった石で、仕方がなく僕が受け持つようになった物なのですこの石は、それほど悪い石ではないとは思うのですが、なぜか不人気の石でした(笑)

実はこの石は、亡くなったA先輩の先輩であるB先輩が拾ってきた天竜の石で、A先輩が受け継ぎ僕が受け継ぐ事になったという来歴を持つ石です。普通であれば、このような石など、残された家人からすればただの不要品ですから処分されてもおかしくないのですが、こうして僕の手元に回ってきたのは、何かの縁があるのかもとも思っています

なんとなく、そのような事を考えながらこの石を飾ってみました

飾りの解説については、次のところにありますので、興味のある方はご覧下さい

http://suiseki.fc2web.com/
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by haruka000s | 2008-08-17 23:14 | 水石  

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