水吸い作成・2

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前回は丸幹状態のものから水吸いを作る作業の初期段階をアップしましたので、今度は少し経過したものを書いてみたいと思います

この木は、挿し木4~5年くらいのものです。最初に曲付けをして肥培しておいたもので、2年前に荒整枝を行いビニールポットからこのポットに植え替えし、幹を削っておいた(皮を剥いた)ものです

ある程度板幹状になることを目指し、昨年も削り直しをしてあり、そろそろ作りたいところなのですが、まだ予定している枝が思ったように伸びず作る事ができません(笑)。そのため、再度削り直しを行ってみたいと考えています。つまり、樹作りにはいるのにもう少し時間がかかりそうなので、もっと良い水吸いにしてやろうという極めて安易な考えです(笑)

とは言え、この木は幹の変化と動きを見せたい木ですので、太みはこれくらいでも充分で、あとは綺麗な水吸いを作れば鑑賞できるだろうと考えていますので、幹の太さに調和した水吸いを作るように心がけたいところです


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作業後の姿がこの写真です。かなり細く水吸いを削ってしまいました(笑)。水吸いの太さはだいたい4~5mm程度に削り、場所によっては舎利と皮の間を少し削ってあります。このようにしておきますと、巻いてきた皮がこの溝のような所で留まり、横に伸びる事はなく盛り上がるようになってきます。細幹樹を彫刻する時に、このような方法をとりますと、丸く綺麗な水吸いを作る事ができます。ただし削り過ぎには注意しなければならず、水吸いを削る場合は、最低でも3mm程度は残すことが必要で、それ以上削ってしまうと、水を揚げない場合があります(つまり、枯れてしまいます・笑)

それと、水吸いを削るのと同時に樹作りを始める人も多いと思いますが、水吸いを削るのと同時に枝葉の整理を行ってしまいますと、当たり前ですが水揚げ量が減ってしまい、なかなか水吸いが太りません。ですから、先に水吸いを作ってから枝の整枝を行うという順番で作業を行っていきますと、樹も早く仕上がる事になります

この木は、1~2本の枝だけで木を作る予定になっています。しかし、水吸いを作るために木の先端には大量の枝葉が残されています。つまり、現段階では、先端の枝葉を引っ張りながら(伸ばしながら)水吸いを先に作り、木を作る枝葉の充実を待っている・・・・・という段階にあります。かなり樹勢が乗ってきましたので、このまま順調にいけば、今秋以降くらいには樹作りを行うことができるはずです

樹作りを行う予定をしている枝葉も、実のところは元々が細い1本の枝でしたので、いわゆる一枝作りということになります。あまり状態の良くない枝でしたので、周囲にある不要な枝葉は全部切除しておき、日光が良く当たるようにしておいたので、だんだん健康になってきたように思います


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この木も同様の方法で作りつつある木で、やはり先端部分で水吸いを作りながら、樹作りをする枝葉の充実を待っているものですが、だいぶ樹勢がついてきたようで、。昨夏に削っておいた水吸いがだいぶ良い感じになってきていますが、もう1回削ってしまい、もう少し辛抱します

これでけ樹勢がのっていますので、水吸いを作る事など造作もなくできますので、ジャンジャン削ってしまいます(笑)。写真ではわかりにくいかと思いますが、根本のあたりから削り始めたところです


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この木はミニの石付きを作っている真柏です。昨年軽く剥いておいたのですが、今年からは水吸いを作ろうかと思い、不要な枝を含めて一気に剥いてしまいました。恐らく大丈夫だろうとは思うのですが、一気に4~5mmにまで削ってしまうのはリスクがありますので、とりあえず8mmくらいにしてあります

この木についても、親指の下に見える小枝で作っていく予定ですので、それまでの2年ほどは、水吸い作りに専念していきます。それにしても、わずか数センチで真柏を作っていくのは、考えていた以上に難しいです(笑)

シンパクの水吸い作りについては、樹勢の強い木であれば、年に3回ほど削っても大丈夫です。僕の場合は、休眠期の冬場と初夏の2回というパターンが多いのですが、枝葉をたくさんつけてあり、すべての先芽が20cm以上も伸びるような強樹勢のものであれば、3回剥くようにしています
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by haruka000s | 2008-07-30 22:38 | 石付き  

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