水石展見学

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先日の土曜日は、日本水石名品展を見学しに久しぶりに上京してきました。調べてみると浅草でも日水同人会さんという会が水石展を開催しているとのことですので、明治神宮から浅草に回り2つの展示会を見学するという行程です

普通なら山に遊びに行ってしまうところなのですが、先輩に誘われた事があったり、名品展はもとより、明治神宮も浅草も一度も行った事がないので、この機会に見学するのも面白いかなと思い、さっそく出かけてきました

名品展の会場は明治神宮の東回廊と社務所で行われています。JR原宿駅から入りましたので、最初は回廊部分で行われている展示を見させてもらったのですが、屋外のオープンエリアでの展示というのも良いもので、侘び寂びというわけにはいきませんが、大型の石などは迫力満点でなかなかのものでした。こちらは、本殿の手前にある回廊ですから、一般の方の見学も多くなかなかに賑わっていて良かったです

2度3度と拝見させてもらい、次は社務所での展示を見ることにし移動したのですが、こちらは完全に室内の水石展になりますので、見学者は水石愛好家ばかりとなります。できれば、もう少し一般の方にも見てもらえればとは思うのですが、こればかりは仕方がありません

水石展の内容については、正直言って玉石混淆という感じで、良い物もあればそれほどの物でもないのにと思われる物もありましたが、全体としてはまあこんなものでしょう


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回廊の展示で人気があったのはこの石です。川擦れの効いた真黒で、変化も面白くこれだけの石は少ないと思うのですが、景色がやや散漫になっています(つまり、全体の形状が優れているというほどではない)。さりとて、石の存在感は抜群でした

ただ、この石は左勝手に据えられていますが、この据え方よりも右勝手にした方が良さそうに思いました


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この石は社務所会場内で先輩方の評価が高かった石です。加茂の溜まりで、形状バランスとも良く、溜まりも良く文句の付けようがないくらい石で、なにより古さも秀逸でした。京都の馬場さんの石ですが、さすがですね


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この石は僕が良いなぁと感じた神居古潭の溜まり石です。溜まり自体は浅くて小さめですし、石全体もややボッテリとしているため、さほど目立つ石ではありませんが、全体のバランスや川擦れは素晴らしく、小さな溜まりとも絶妙にマッチしていて、落ち着いた静かな石ではありますが、見れば見るほど引き込まれるような感じの石でした。ただ、台座石での出品ですから、変化の乏しい分目立ちませんが、水盤にキチンと飾ればかなり格が上がる石になりそうです

次に向かったのは、浅草公会堂で行われている日水同人会さんの水石展です。失礼ながらあまり聞いた事のない会名でしたので、それほど期待していなかったのですが、一席一席キチンと結界で区切られていて、なかなか雰囲気が良く、見応えのする良い展示会でした

石もそこそこのレベルの石が展示されていましたし、それより驚いたのは使用されている道具類でした。このように会員一同が会する展示会というのは、個人におけるレベル差というのがどうしてもありますので、良い物があったり良くない物があったりと玉石混淆になってしまうのが常です(ここで書いている良い物とは、高額の物ということでなく、あくまでも水石向けということです)

どこの展示会においても、それほど大きな差はなく、かたや水石向けのスッキリとした良い卓が使われているかたわらで、松彫りのような水石向けでない無い卓が使われたりしますが、展示会においては統一した美意識を出す事も必要になりますので、道具類にもできるだけ配慮したいところです。特に卓類は大きく一番目立つ物ですから、なるべくなら水石向けの卓を使いたいところです

水石同人会さんの展示会については、ほぼすべての卓が合格ラインでして、今までこのような展示会は見たことがなかったので、ちょっと驚きました

もちろん、キチンとした卓を使っているだけでなく、使っている水盤もほぉ・・・っと唸るような水盤も使われていました。均釉・白交趾・海鼠窯変・新天地銅盤などなど、特に丸善の瑠璃で隅入りのものは実物を見るのは初めてでしたので、なかなかのものだなぁ・・・と感心して拝見させてもらいました


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その中で、特に目立ったのがこの石で、八海山の抜けのある岩型石です。迫力と存在感の塊みたいな石で、思わず唸りたくなる石でした
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by haruka000s | 2008-06-17 22:48 | 水石  

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