地板の形について

a0097110_22593533.jpg


 地板の作り方を書く前に、触れなければならない事がありますので、ちょっと書いておくようにします

 HPでも書きましたが、地板には、長方・正方・丸・楕円・波形・六角八角などの多角形、変わったものでは輪花・筏形等さまざまな形があります。長方・正方・丸・楕円・六角八角などの多角形については、特別問題はありませんので、ここでは一番難しい『波形地板』について触れてみたいと思います

 地板を使う時の主な用途は、主役として飾る場合に使う場合と、添えとして使う場合ですが、やはり添えの草物や添配を置くというのが、一番多い使い方だと思います。盆栽や水石を主役として飾る場合は、ほとんどの場合卓を使い、一番多いのは平卓か中卓です。盆栽や水石を飾る時に一番注意したいのは、「季節感」ですが、その次くらいに気を付けたい事として「変化と調和」という事があります

 季節感は言うに及びませんが、気を付けたいのは「変化と調和」です。ただ調和させるだけでなく、変化をつけながら調和させますと、一段上の飾りになりますので、季節感を大事にするとともに、飾りに変化をつける事にも気を配りたいところです。変化をつけると言うことは、ちょっとわかりにくい表現ですが、主木が楕円鉢に植えられているものに対して、添えにも楕円鉢を使うなどのように、同じ形物を使うと、楕円という形がダブってしまいますので、主木に楕円を使ったら、添えは丸か正方を使うなどのように、使う道具にも変化をつけるようにすることです。そして、それらを調和させるのが、良い飾りの鉄則みたいなものです

 普通、盆栽は長方の卓を一番使って、長方か楕円の鉢を使って飾るうのが一般的です。ですから、このような場合、添えに使う地板の形は、長方以外のものが良いことになります。そうしますと、添えに使う地板は長方以外が良い事になります

 次に添え草を考えますと、ほとんどが丸鉢を使いますが、これは、主木が長方か楕円ですので、丸鉢でしたら形がダブらないので、主役と変化をつけるのにはうってつけの形となります。丸鉢を使うわけですから、地板も丸にしてしまいますと、鉢の形とダブってしまいますから、丸の地板は避けたいところです

 このように、長方や丸の地板は添えに使うのは、形がダブってしまいますので、それ以外の形を用いる事が、添えに使うのには良い事になります。ですから、残された形は正方か多角形、あるいは波形になってきます

 正方と多角形の特徴は、直線を持っている事です。卓の長方というのも4つの直線で構成されている形なので、あまり直線ばかりでは面白さにも欠けてしまいますので、長方の卓を使う場合は、やはり曲線を含んだ形が欲しいところです

 このように考えていきますと、おのずと残されたものは波形になってきます。卓(長方)+主役(長方・楕円)+地板(波形)+添え草(丸)と言うように組み合わせをしますと、ほとんど形がダブることはありません。このような組み合わせで取り合わせて調和をさせますと、「変化と調和」ということが実践することができます

 ですから、自作をお勧めするのは、一番使用頻度が高いだろうと思われる波形地板になります。写真は、波形地板の一例です。素材は、紫檀・花梨・屋久杉・ブナの瘤・ダケカンバの瘤などさまざまで、波形が強めのものから弱めのもの、縦横比も10:6~10:9程度とさまざまです

 大きさは、一番小さなもので間口8cm、大きなもので間口50cmくらいで、もっと大きなものもありますが、添え専門に使うのであれば、8cm~27cm程度の大きさのものを作っておきますと、どのような物も置くことができますので便利で、縦横比を変えながら作っておきますと、さらに用途は広がりますので、使い勝手は良くなります

 次回は、縁の処理についてです 
[PR]

by haruka000s | 2007-12-24 23:00 | その他  

<< 地板の縁 地板のイロハ >>