赤松実生

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今年は、久しぶりに赤松を蒔いてみようかなと思って、松毬(松ぼっくり)を採ってきました(正確には来春蒔くのですが)

先日、知り合いの素材屋さんと話をしていたら、主人が「今度は赤松を少し作りたいのだけど、松毬をかき集めてきても、なかなか種が入っていなくて、仕方がなく実生苗を採ってきて作っているんだけど、半分くらいは枯れるし、おまけに成長は良くないしで、なかなか上手く作ることができない」ということで、赤松の作り方を、少し教えてあげました

そのような事もあったり、手持ちの赤松も少なくなってきたので、再び実生をする事にしました。ご承知のとおり、赤松は挿し木が効かないので、実生か山取りから作るしかありません。山取りで作るのにしても、そこそこの木を山取りするのなら、山の所有者の許可をもらわなければなりませんし、活着させるのも難しいことから、山取りと言っても、どうしても山実生(小さな苗)を採ってきては、そこから作り出すことになります

普通であれば、山実生を採ってきて育てる方が、実生よりも早く盆栽になりそうに思うのですが、小品盆栽を作るのであれば、実生から作る方が圧倒的に早くできる・・・というのが、僕の経験則です

前述の素材屋さんは、「山実生から育てるとタバコの太さにするまで、5~6年はかかり、これが短縮できると良いと思うのだが・・・」と言うので、『それなら実生からでも2~3年あれば、タバコの太さくらいじゃあ、簡単にできるよ』と、実生作りのノウハウを少し伝授したのです

そのようなこともあり、今回は実生からの赤松作りについて、少し書いてみたいと思いますが、まずは種子の採種からになります

赤松の種子は、松毬の中に入っているのですが、松毬が落ちたり、松かさが開いているのを待っていては、種子を採種することはできません。松毬がまだ青いうちに採ることが肝心で、青い状態のまま採っておいて、自宅で保管して採種することになります

写真の松毬は、少し前に採取してきたものです。一番左は少し傘が開き始める状態のもので、真ん中のものは、やや茶色がかかってきた状態のもの、右のものは、まだ青々とした状態のものです。どれが一番良い状態か?・・・と聞かれると、なんとなく真ん中か左のような感じに思ってしまうのですが、実は、どれでも同じなのです(笑)つまり、かなり青い状態のうちに採ってきても採取することは可能なのです

こちらでは、9月の下旬くらいから10月下旬くらいの間であれば、何時採ってきても大丈夫で、11月に入ってしまうと、傘が開いてしまい、せっかくの種子もすぐになくなってしまいます。ですから、今の時期が松毬の採取には、ちょうど適期になります

これくらいの状態のものを採ってきたら、あとは、そのまま保管しておくだけで、勝手に傘が開いて、中に詰まっている種子を採取することができるのです。ですから、採ってきた松毬については、家に持ち帰ったら、ビニール袋に入れるなり、箱に入れるなりして保管をしておけば、その中で、勝手に傘が開き中から種子が飛び出しているという寸法で、かなり簡単に採種することができるのも嬉しいですね

ちなみに、僕はビニール袋に入れておくだけで、暮れくらいになったらその袋を開けてみますと、適当に種子が傘から飛び出していますので、そのまま採り蒔きしても良いですし、春先まで保管しておき、3月くらいに蒔いても、結果はほぼ同じです

そして、初年度については、そのままの状態で過ごさせることになります。もちろん施肥も行いますが、施肥については5月末くらいから10月一杯まで、真夏の一時期だけを除いて行うだけです。一年目の作業は、わずかこれだけです(笑)

なかには、豪快な模様木を目指して、軸切り挿し芽を行う人もいるようですが、僕の場合は、その必要はありませんし、何よりも面倒なので軸切り挿し芽は行っていません
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by haruka000s | 2007-10-24 23:52 | 木作り  

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