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細く長く(笑)

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 雑木盆栽を作る時に僕が気を付けていることは、細く長くです。細く長くなどと書きますと、盆栽のイメージとはかけ離れているような感じですが、小洒落た雑木盆栽を作るのには、この方向しかないだろうと思い、そのような作りが僕の主流になっています(笑)

 この樹は、最初の頃に見ていただいたと思いますが、ヒョウタンボクの双幹です。これでも、まだ細長さが足りないと思い、もう少し伸ばしてから、下枝を詰めていけ(外す)ば完成に近づいていくのですが、そのような姿など、想像もつかないのではないかと思い、この樹のその後を、少し掲載してみる事にします

 この写真は、冬場の写真ですので、乱れた形になっていますが、春先に、乱れていた枝を剪定して、肥培を続けてきました。その後、開花して実も10個ほど結実したのですが、まだまだ培養途中なので、少し前に剪定をしてみました


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 剪定後の樹姿がこの写真です。少し前に剪定を済ませてありますので、新芽がボツボツと出始めています。剪定と同時に、主幹に軽く曲を付けたり、枝を押さえたりしています

 写真ではわかりにくいと思いますが、主幹の最下枝を抜いてあり、なんとなく僕が目指している樹形に近づいてきましたので、僕が目指している「細く長く」の樹形がイメージしていただける事と思います

 来春には、主幹に最下枝を抜きます。その翌年には、その上にある枝を抜く事にになる予定で、あとは小枝を作って完成させる予定になっています。そのように作りながら、樹勢を保ちながらも、なんとなく見られる姿を維持したりして、楽しみながら作っていくのが、僕の培養法でしょうか。普通なら、不要な枝は、いつまでも付けておくことなく、必要な枝だけを残して培養した方が早く木作りも進むでしょうし、効率も良さそうな事はわかっているのですが、なんとなくすぐに外すことができずに、時間をかけて外しています

 これが、松柏なら、すぐに外してしまうのですが、不思議なことに雑木だとゆっくり外すようにしています。ひょっとしたら、なるべく枝を太らせてから枝を外して挿し木にでもすれば、すぐにモノになるだろうというセコイ考えが心の奥底にあるのかもしれません(笑)

 とまあ、このような感じで木作りを楽しんでいるのですが、細く長くなどという作り方は、盆栽ではあまり見かけることはありませんので、参考にはならないかな・・・

by haruka000s | 2007-08-01 23:35 | 双幹  

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