エノキ恐るべし

 梅雨に入りましたので、挿し木をするのには、ちょうど良い時期とされていますから、挿し木をしている方も多い事と思います

 挿し木は簡単といっても、どの樹種も簡単に発根するわけではなく、挿し木する事が簡単な樹種から難しい物まで、さまざまです。盆栽をやっている人は、恐らくほとんどの人がやった事があるのではないでしょうか。特に小品盆栽をやっている人は、素材を作る手段としては、ごく普通に行われています。挿し木から大型盆栽を作る人は、さすがに少ないと思いますが、小品盆栽を作っている人は相当数いるはずです

 挿し木と言っても、新芽を挿してコツコツと増やすやり方と、古枝挿しと言って、古い枝を挿して行う方法がありますが、古枝挿しの方が簡単に小品素材が得られますので、これだけを専門にやっている知人もいるくらい効率は良いですね
 樹種によって簡単に挿し木ができるものもあれば、なかなか付きにくい樹もあります。挿し木が簡単にできる代表は、何と言ってもバラ科の植物や柳、真柏あたりでしょうか。柳はコップに水を入れておいて、その中に切った枝を挿しておくだけで発根しますし、野梅や真柏などは、手首くらいの太さの物まででしたら発根しますので、やはり挿し木しやすい樹種でしょう

 反面、発根しにくい樹種もたくさんあります。バラ科といっても品種物の桜や梅などは、発根しにくいですし、挿し木自体が難しいものというものすらあります。以前は、古枝を挿して小品盆栽を良く作っていたのですが、近年は、細幹盆栽専門みたいになってしまいましたので、最近は、細めの枝を挿すようになりました

 先日、水石展があった時にも、暇な時には外の空気を吸いに行きますと、エノキがありましたので、その枝を少し採取しておき、初めて挿してみました。この木なら簡単に発根するだろうとは思ったのですが、挿してから1週間くらいでカルスが発生し、2週間もしないうちにすでに発根していました。なんという生命力でしょうか

 エノキ自体は、元来が水が好きな樹ですので、多水で育てますと、旺盛な生育をみせる木ですから、盆栽にしようと思っても、早い仕上がりが予想されますので、試しに挿してみたのですが、それにしても、なんという発根力でしょうか。それにしても、エノキ恐るべし・・・です

 せっかく挿し木をしても、その後の管理が悪く、活着率が悪いだけでなく、発根後に水切れから枯らしたりする事も多く、すぐに発根するのであれば、その後の管理にも目が届きそうなので、これから、エノキでもたくさん挿して、多幹樹形を作ってみようかと思い始めています


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追記です

この写真は、挿して10日ほど経った画像です
この時点で、すでにほとんどの枝にカルスが発生していて
もうすぐにでも発根するだろうと予測していたのですが
案の定、2週間で発根していました
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by haruka000s | 2007-07-09 00:00 | その他  

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