イロハモミジ
無知とは恐ろしいもので、僕はヤマモミジとイロハモミジは同じもの(同種)だと、ずーっと思っていました
日曜日に、僕が庭作りを面倒見ている知人の家に久しぶりに様子を見に行ったところ、変わったモミジが植わっていました。どうみてもヤマモミジなのですが、恐ろしく小葉なのです。写真で見てもわかるとおり、葉一枚は、500円玉ほどの大きさで、とても普通のヤマモミジどころではなく、こんな小さな葉のヤマモミジは見たこともありません
これが俗に言う小葉のヤマモミジというものかと思い、その知人に聞いたところ、「これはイロハモミジで、悠さんが紹介してくれた植木屋さんに、葉の小さなモミジを見付けてくれと頼んだら、このモミジを見つけてくれました」と言うではありませんか。うちは、まあまあ庭のスペースがあったので、コハウチワカエデを植えてあるのですが、その知人の庭は、かなり狭いのでハウチワ系統ではなく、小葉のヤマモミジを植えればと指示をしておいたところに植わっていたのです
このモミジは、高さが2m50cmくらいもあるのに、こんなに小さな葉ですから、いくら何でも、こんなに小さな葉とは・・・と驚いていました。ちょっと気になってしまい、図鑑で調べたりネットで検索していたら、なんとヤマモミジとイロハモミジは別種ではありませんか・・・・・しかも、イロハモミジの方がヤマモミジよりも小葉らしく、このモミジがイロハモミジであることに合点がいきました
それにしても、これだけ小さい葉となりますと、葉の大きなヤマモミジなど馬鹿らしくて作る気にもなれないくらいの大きさですね。ちなみに左に比較のため置いてあるのは、家にあるコハウチワカエデの葉です。いかに小さいかがこれでもわかってもらえることと思います
さっそく一枝もらってきて、挿してみたのですが、久しぶりに興奮する樹でした。この樹が盆栽に作られないのはなぜでしょうか・・・ちょっと不思議です
この本(図鑑)は、僕が愛用している植物図鑑です。草本と木本の2種類があり、両方を使っています。山に行きますとヤマモミジはたくさん見るのですが、このように葉の小さいイロハモミジなど見たこともありませんので、山梨は分布域に入っていないだろうと思っていましたら、山梨も入っているようです。これだけ山に入っているのに、イロハモミジにも気がつかないとは。何とも情けないことです(笑)
とまあ、それだけならともかく
久しぶりにこの図鑑を見ていましたら、なんと他の間違いにも気がついてしまいました(笑)。その間違いはシデです。てっきりアカシデと思っていた樹が、実はクマシデでありました(笑)。実に30年以上も間違って覚えていたとは、ちょっと情けないです
by haruka000s | 2007-06-18 23:20 | その他