6月の飾り

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盆栽ネタがないので、今回も水石です
この飾りは6月の勉強会における飾りです
主飾りを佐治川石・瑠璃釉楕円水盤(春松)・紫檀平卓で行い、軸は千鳥、添えは紅アシの取り合わせです


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こちらが主石です。島型というと、やや丈のある感じの石が多いのですが、これは珍しく薄手の島型です
たまには、道具類の解説でもすることにします

水盤については、いわゆる春松水盤と呼ばれているもので、植松陶翠がプロデュースし、初代陶翠(水野正雄・緑寿庵陶翠)の兄である水野春松作の水盤です

春松水盤の特徴は、薄手で釉薬・焼成とも素晴らしく、楕円であっても短冊に近いようなシャープなフォルムです。この水盤も2尺の大型水盤で、普通ならば重量感のあるものになるのですが、スッキリとなっているため、これに合わせる石を選ぶのも難しいです

ただし、石と水盤がピタリと合えば「ただ合っているな」というような低レベルなものでなく、「ほぉ」っと唸りたくなるような感じで品のある飾りになります

春松水盤には、なかなかピタリと合う石はありませんが、ピタリと合った時は素晴らしく、これぞ春松の実力といった感じです。春松水盤を使った飾りでは、片山一雨さんの飾りが有名で、緑釉長方の水盤に佐治川の土破を据え、烏竹机卓と取り合わせたもので、その美しさや品格の高さは抜群で、片山さんの飾りでは一番だったかもしれません

卓は正明作の平安型の京平卓と呼ばれているものです。一般的には「紫檀製鰭飾り付き平卓」といった感じでしょうか。京都の指物師に作らせたものですから、同じものは他にはありません

たかが卓なれど、おろそかにすることはできず、実は展示会でも、このような席飾りでも、卓は一番大きく目立つ道具なので、展示会などでも同じような卓がたくさん並ばないようにとか、卓の高低をつけるとかの工夫をしたり、席飾りでも、ちょっと変わった卓を使ったりし鑑賞者の目を引いたりすることも大事だったりします
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by haruka000s | 2011-09-12 00:11 | 水石  

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